愛猫を動物病院に連れて行ったら、ハプニング発生!? よくある事例と飼い主が心がけたいこと|獣医師解説

愛猫の健康を維持するためにお世話になることが多い「動物病院」。そこで、まさかのハプニングに遭遇することも……?

【調査】愛猫を動物病院に連れて行ったときに、「ハプニング」が起こったことがある?

引用元:愛猫を動物病院に連れて行ったときのハプニングに関するアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん89名に「愛猫を動物病院に連れて行ったとき、『ハプニング』が起こったことがあるか」アンケート調査を行いました。すると、少数ではありますが、飼い主さんの約3割が該当する結果に!

【体験談】動物病院でどのようなハプニングが起こった?

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では実際に、愛猫を動物病院に連れて行ったときに、どのようなハプニングが起こったのでしょうか。飼い主さんたちから寄せられたエピソードの一部を紹介します!

  • 「極度のビビリなので、予防接種で連れて行った際にパニックになり大暴れ……。獣医師や看護師さんに怪我をさせたら大変だと思って私が抱っこしたら、ガッツリ腕に噛みつかれました。以降、洗濯ネットに入れて受診してます」
  • 「診察のときにお腹を刺激されたときだと思いますが、保定していた看護師さんの手にウンチが付いてしまったことがあります。形があるウンチではなく、柔らかめのウンチが少量でしたが、申し訳なくて、ただただ平謝りの私」
  • 「推定4才で引き取った保護猫を初めて病院に連れて行ったときに怖すぎたらしく、糞尿を撒き散らしながら診察室内を逃げ回りました」
  • 「おしっこが出なくて動物病院へ。エコーのための毛刈りがよほど怖かったのか、お漏らししてしまった。先生には申し訳ないが、おしっこが出てくれてホッとした」

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  • 「診察台から飛び降りて、何かの医療機器の下にもぐりこんでしまったことがあります」
  • 「診察台に乗せても乗せても、怯えてキャリーバッグに戻ってしまい、診察に時間がかかってしまった」
  • 「診察台に乗せた途端に逃亡して、先生の控室に逃げ込んだ。先生に大笑いされた」
  • 「帰りの車で過呼吸! びっくりしたが、1時間ほどで落ち着いた」

【獣医師解説】猫を動物病院に連れて行ったときに起こりがちなハプニングと対策

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飼い主さんたちから、愛猫を動物病院に連れて行ったときのハプニングエピソードがさまざま寄せられました。

飼い主さんは愛猫を動物病院に連れて行ったときに、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。

動物病院で起こりがちな猫のハプニング事例

岡本先生:
「飼い主さんの回答にもありましたが、猫を動物病院に連れて行ったときに起こりがちなハプニングの事例としては、次のようなものが挙げられるでしょう。

・診察しようと診察台の上に愛猫を出そうとしたら、パニックを起こして逃走しようとした
・緊張のあまり排泄してしまった
・緊張で開口呼吸になってしまった

『家ではとてもおとなしいコなのに、病院に来た途端に豹変した』などと驚かれる飼い主さんも少なくありません。

このようなハプニングはどの猫でもあり得ますが、そのなかでもとくに警戒心の強い怖がりな猫に多く見られるかと思います」

飼い主さんができる対策などは?

岡本先生:
「動物病院での猫のパニック対策として、飼い主さんが日頃からできることといえば、普段からクレートに入ることに慣れさせておくことでしょう。生活動線にクレートを置いておき、愛猫が自由に入れるようにしておくとよいかと思います。

いざ動物病院に行こうとして、愛猫をクレートに入れる際に暴れてしまう場合は、洗濯ネットに入れてからクレートに入れるようにするとよいでしょう。

動物病院で緊張しすぎてしまうコなどには、リラックスをサポートするカゼインのサプリメントや猫のフェロモン製品を使用してみるのもよいかと思います。かかりつけの動物病院で相談してみてください」

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『愛猫を動物病院に連れて行ったときのハプニングに関するアンケート』
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年6月時点の情報です。
取材・文/雨宮カイ

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