10年ぶりのテーラーメイド新「CB」アイアン 山路晶が試合で即投入

新しいアイアンをいきなり実戦投入した山路晶(撮影/服部謙二郎)

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 初日(20日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6650yd(パー72)◇曇り(観衆1388人)

テーラーメイドの新しいキャビティバックアイアン「P7CB」が女子ツアーでお披露目された。ツアーでのテーラーのキャビティバックといえば、ここ数年は「P7MC」というマッスルバックにキャビティの寛容性をもたせたモデルが主力商品だった。「CB」の名を冠したモデルは、実に10年ぶりの登場となる。

練習日にテストをしたのが、契約選手の永峰咲希。新しいP7CBアイアンを手に持ち、ボールを打った永峰は「音が全然違う」と第一声。「何だろう、衝撃が少なくてフェースに食いついている感じがします。今の柔らかい打感で150yd飛ぶんだって、いい意味で驚きます」と感想を述べた。現状はP7MCの一世代前のモデルを使用しているというが、「MCより楽。球のピークも高く、スピン量の多さと球の高さが助けてくれそう」と好印象。ソールを微調整し、来週の試合で再びテストする予定だ。

楽に球が上がると手応え(撮影/服部謙二郎)

一方で、そのP7CBをいきなり試合で投入したのが山路晶だ。試合前日の朝にスタッフから手渡され、「コースで打ってとっても良かったです。今使っているアイアンより楽な感じて、とにかく球が上がる」と手ごたえを感じていた。その後、練習場でトラックマンで数値を測り、「ロフトもシャフトも一緒ですが今のアイアンより飛んでいました。5yd近く飛距離アップした」と、好データもバッグインを後押しした。

試打を待つアイアンたち(撮影/服部謙二郎)

「PROTO」という文字が刻まれたキャビティバックの4番アイアンを、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が使っていたが、P7CBはその市販モデルと目される。発売時期、値段など詳細は不明。唯一分かっているのは、試したプロの反応が上々ということ。続報はテーラーメイドからの発表を待たれよ。(千葉県袖ケ浦市/服部謙二郎)

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