元ルノー代表ブリアトーレがF1に復帰。アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・アドバイザーに就任

 アルピーヌF1チームは、6月21日、かつてルノーF1でチーム代表を務めたフラビオ・ブリアトーレをエグゼクティブ・アドバイザーに任命したことを発表した。

 ブリアトーレは、ルノー・グループCEOルカ・デメオにより、F1部門における彼のエグゼクティブアドバイザーに任命された。

 チームは以下のように述べている。

「ブリアトーレは、主にチームのトップレベルの分野に注力する。ここには、優秀な人材の発掘、ドライバー市場に関する洞察の提供、現在の構造の評価による既存プロジェクトへの挑戦、スポーツ内のいくつかの戦略的な問題に関するアドバイスが含まれる」

 ブリアトーレは、ベネトンおよびルノーの代表を務めた時代に、ミハエル・シューマッハーとフェルナンド・アロンソによるタイトル獲得という偉業を成し遂げた。

2005年F1中国GP フェルナンド・アロンソとフラビオ・ブリアトーレ(ルノー)

 しかし、ルノーF1チーム代表時代、2008年F1シンガポールGPで、当時のドライバーであるアロンソにレース中に優位性をもたらすために、チームメイトのネルソン・ピケJr.に故意のクラッシュを指示し、意図的にレースを操作するという、いわゆる“クラッシュゲート”と呼ばれるスキャンダルを起こし、その責任を問われ、一時F1への関与を禁じられた。

 その後、ブリアトーレはFIAと和解し、現在ではしばしばパドックに姿を見せている。

 F1において低迷が続くルノーとアルピーヌは、現在、F1活動についての方向性の見直しを行っているとも伝えられている。

2024年F1第9戦カナダGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

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