姫路でマダニ感染症 80代男性が入院中 兵庫県内、24年は初「長袖や長ズボンで肌の露出減らして」 

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 姫路市保健所は21日、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、同市在住の80代男性が感染したと発表した。兵庫県内では今年初の感染例で、男性は入院中という。

 男性は発熱し、10日に医療機関を受診。右脚にマダニにかまれた痕があり、血液検査で17日に陽性が確認された。日常的に散歩しており、屋外でかまれた可能性があるという。

 SFTSは2013年に県内で初めて感染が確認され、今回が12例目。致死率10~30%とされ、高齢者は重症化する恐れが高い。同保健所の朝尾直介所長は「草むらややぶに入る時は長袖や長ズボン、足を完全に覆う靴で肌の露出を減らして」と呼びかけている。(井上 駿)

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