子どもの自立支援施設のはずが…「タバコや飲酒が横行」元入所者が語る「粋塾」の実態

メ~テレ(名古屋テレビ)

愛知県東海市にある自立支援施設「粋塾」の代表の男が散弾銃を所持したなどとして書類送検されました。元入所者の男性が施設の体験を語りました。

「自立支援の施設とは言い難いところだった。未成年連れてちょっと行ってくるわ、みたいな感じで、帰ってきた子は銃を撃ってきた。鳥を撃って、食べてきたみたいな」(粋塾 元入所者) こう話すのは、過去に「粋塾」に入所していた男性です。 捜査関係者によりますと、東海市にある自立支援施設「粋塾」の代表の男(46)は、今年1月、常滑市で妻や施設の少年たちと一緒に乗っていた船で、散弾銃を所持したとして書類送検されました。 調べに対し、男は容疑を認めています。 ホームページによりますと「粋塾」は「引きこもりや不登校の子どもたちの自立をサポートする施設」などとあり、寮が完備されています。 元入所者の男性は実態について― 「(タバコを)粋塾に来てから吸うようになった子とか。スタッフに勧められて、タバコ、お酒を始める子とかもいる。(未成年も)バンバン吸って飲んだりして。見学とかがあるんですけど、その時に人が来るっていうのが分かってるので、そういう時はタバコとお酒はやめろという感じで隠していました」(粋塾 元入所者)

粋塾の元入所者「苦痛というか、辛かった」

書類送検に先立ち、男は15歳未満の入所者を自身が経営する建設会社で働かせていたとして5月、逮捕・送検されていました。 元入所者の男性は「粋塾」から何度も抜けようと考えましたが、簡単にはできなかったと話します。 「だいたい100万円近い値段を違約金で取られてしまうので、抜け出したいと思っても、なかなか抜け出せずにずっといたって感じですね。(粋塾に)本当にいて、苦痛というか辛かった」(粋塾 元入所者) メ~テレは、これらの事実関係について「粋塾」に確認すると「弁護士に一任しています」などと回答しました。

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