「他の7チームは主力を送り込んでいるぞ!」控えメンバーで日本に完敗…中国メディアから焦りの声「誰が責任をとるんだ!」【ネーションズリーグ】

バレーボールネーションズリーグ(VNL)は現地6月20日、女子の決勝ラウンドがタイ・バンコクで開催され、1次リーグを8勝4敗の5位で終えた日本代表(世界ランク7位)は準々決勝で中国(同6位)と対戦。セットカウント3-0(25-21、25-21、25-22)のストレート勝利を収めてベスト4進出を果たした。

パリ五輪を見据えて主力メンバーのほとんどが国内で調整を行なっている中国。控えメンバー中心で臨んだ準々決勝は、各セットで点差こそ大きくは開かなかったものの、要所でコンビネーションが嚙み合わず、国内でも”想定内の”ストレート負けといった論調があるのは確か。ただその一方で、「今回の控えメンバーでの参戦が正しかったのか」という声も上がっているのだ。

中国のスポーツ総合ポータルサイト『捜狐体育』は、「中国代表が日本に完敗したのも不思議ではないが、敗戦の内幕が暴露された」との見出しで、控えメンバーで挑んだ日本戦のチーム構成について言及。記事によれば、今回決勝ラウンドに進んだ8チームのうち、中国だけが控えメンバー中心だったようで、「他の7チームはいずれも主力メンバーを送り込んでいるのに、中国だけが特別なのか。誰が責任をとるのか」とチーム首脳陣を追及している。

また、主力を国内調整とする代わりに、若い人材を育成するとしながら、ベテラン選手を起用したことなどにも触れ、「本当に若い人材がいなかったのか。なぜ一度も選手を交代しなかったのか」と不可解な采配に言及。さらに、「主力の起用を放棄したのは最大の間違いで、中国代表はまだ調子を取り戻したばかりなのだから、決勝ラウンドを練習に充てるべきだった。こんなことならチームの状態はまたボロボロになってしまう」と、大会前半戦の不調を脱したチームにとっては主力メンバーで臨むべきだったとして、五輪に向けて焦りの色も窺える。

果たして、中国の選択は五輪でいかなる結果として表れるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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