「霜降りも岐路に立ってんのよ」粗品の毒舌芸に関西の大物芸人が痛烈ダメ出し レギュラー激減でYouTube増の“皮肉”

粗品の毒舌には、明石家さんまはじめ多くの先輩芸人が苦言を呈している

元雨上がり決死隊・宮迫博之とのバトルを皮切りに、木村拓哉、講談師の神田伯山、King & Princeなど、自ら定めたターゲットに次々と毒舌を浴びせる芸風で物議を醸している、霜降り明星・粗品。

明石家さんまを筆頭に、千原せいじ、ほんこんなど、吉本興業の先輩芸人たちも粗品の暴走に言及するなか、関西の大御所芸人が粗品に対して痛烈にダメ出しをした。

「漫才コンビ『西川のりお・上方よしお』の、西川のりおです。6月20日、『ますだおかだ増田のラジオハンター』(ABCラジオ)に生出演したのりおは、最近のお笑い界について語るコーナーのなかで、粗品の話題に自ら切り込んだのです」(芸能ライター)

のりおは、番組の残り時間が少なくなったなか、「粗品くん、最初、彼をちょっと僕、買ってたんよ。霜降りの。最近の彼の言動がいかんせん違うな思うのがね、宮迫のことを『おもんないわ』って言うたよね。フェアやないねんね。何でかというたら、(明石家)さんまちゃんも同じこと言うたけどね。おそらく粗品は人を見てると思うのよ」と発言。その理由を「あれがね、雨上がり決死隊で吉本におって、闇営業(騒動)の前でバリバリやってるときの宮迫に言う粗品だったら、僕は認めてあげんのよ。ちょっと前と状態違うわね。その宮迫に対して言う粗品は違うと思うんや。それは僕はフェアやないって言いたいんよ」と説明した。

さらに、「木村拓哉(に)も言うたわね。木村拓哉があんな男、相手するわけないやん。相手したら粗品が得やん」と痛烈にコメントすると、「正直ね、その辺は粗品も分かってると思うのよ。あいつ、『おもんない』とかなんか言うのは、それはどっちか言うたら居酒屋でいう会話でね」と粗品をバッサリ。そのうえで、のりおは「いま、霜降りも岐路に立ってんのよ。番組の本数が減りだしてんのよ」とレギュラーが激減している霜降り明星の現状を指摘した。

そこでのりおが引き合いに出したのが、かつて自らが起こした不祥事で、約2年間、テレビに出ず舞台でしか活動できなかった故・横山やすしだ。やすしが舞台上で大きくウケを取っていたエピソードを披露し、「だから、あいつらレギュラーゼロになった方がおもしろいと思うよ」と私見を述べた。

「コンビとしての霜降り明星のレギュラー番組は、深夜番組『霜降りバラエティX』(テレビ朝日系)が改編期でもないにもかかわらず、6月いっぱいで終了することが報じられたばかり。2018年の『M-1グランプリ』優勝後、全盛期にはキー局で9本のレギュラー番組を抱えていた彼らですが、とうとうコンビでのレギュラーは『新しいカギ』(フジテレビ系)1本になってしまいました。

粗品は、2024年2月に配信した自身のYouTubeで、テレビとYouTubeの仕事の比率を『五分五分くらい』と明かしていました。『YouTuberおもんない』発言から毒舌芸を加速させた感のある粗品ですが、発言とは裏腹に、今後はますますYouTubeの比率が大きくなっていくかもしれません」(前出・芸能ライター)

のりおの主張に対して、XやYahoo!ニュースのコメントでは、

《今までの色んな意見のなかで一番納得できたな なんかズルイんだよねとにかく 攻撃が宮迫にいくところ、自分に批判が向いたら「全部コントやねん」と》

《ダウンタウンの浜ちゃんは大御所に対しても突っ込んだ。頭をシバいてもそれは面白さに繋がってる。有吉のアダ名もそう。不愉快にはならない。粗品のは不愉快にしかならない。なんか格が違うんだよね》

《テレビ番組で、周りに芸人たくさん集めて宮迫を批判するのがずるいよね。宮迫はテレビに出られないし、脇を芸人で固めてマスメディアで反論することもできないのを分かっていて、特権的な立場から攻撃する。(中略)ずるいよね》

と、共感の声が多く寄せられている。

先輩芸人たちからの相次ぐ指摘で、徐々に旗色が悪くなりつつある粗品。大先輩・のりおの言う「霜降りも岐路に立っている」の声を、どう聞くか。

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