IH陸上近畿大会 "近畿を制する者は、全国を制する" 京都勢は今年も活躍!

陸上のインターハイ本戦出場をかけた熱い戦いを特集します。
"近畿を制する者は、全国を制する"といわれるハイレベルな大会で、京都勢は、今年も活躍を見せました。
花園高校3年、アツオビン選手は、去年、全国インターハイ準優勝に輝いた得意のハンマー投げで、2位に10m以上の差をつけ圧勝し優勝を飾ります。
続く2日目、去年、全国インターハイ3位の砲丸投げでも接戦を制して2冠を達成します。
そして、3日目、円盤投げでは、去年のインターハイの優勝記録を上回る自己ベストを更新して優勝!
近畿大会の投てき種目3冠を飾りました。

【声】花園高校 アツオビン・アンドリュウ選手(3年)
「世界を見据えてやっているので、日本や近畿で勝ったところでと、ぶっちゃけ思っていて、勝ったら、もちろんうれしいですが、まだ、ここで満足してられない」

高い目標を掲げる一方、アツオビン選手は、チームメイトにも気を配ります。
砲丸投げ・女子決勝に勝ち残った花園高校3年、野本選手へ。
「だんだん良くなっている」とアドバイスをしました。
この言葉で、楽になったという野本選手は、6回目の最終投てきで、自己ベストを更新、逆転優勝を飾りました。
去年、全国インターハイ8位入賞、ことしはさらなる高みを目指します。

【声】花園高校 野本菜々 選手(3年)
「福岡インターハイでも(アツオビン選手と)アベック優勝するのが目標なので、まずは第一段階を踏めたかな。
(全国大会では)観客全員が、うわーっと、びっくりするような、ビッグスローを出して優勝したい」

5000m競歩でも、京都勢が、男女で頂点に立ちました。
男子は、洛南高校3年、山口選手が、接戦を制し初の全国大会出場を決めました。
女子は、去年、全国8位の立命館宇治高校3年の林選手が大差をつけ、大会連覇!
インターハイ本戦へ弾みをつけました。

男子八種競技は、2日間で8種目をこなし、それを得点化して競う過酷な競技です。
鳥羽高校3年、石本選手はこの競技で京都予選の自己ベストを40点更新し、5996点で優勝しました。
この記録は、去年のインターハイの優勝記録を上回る高校歴代6位の記録です。

【声】鳥羽高校 石本澄空 選手(3年)
「大会をこなした経験が、まだ少なく全部満足のいく試合はできていない。
全国大会では高校記録だけを狙って、がんばりたい」

昨シーズン、膝のケガに泣いた石本選手ですが、今シーズンは万全の状態です!
全国大会では、日本高校記録(6264点)に挑みます。

「笑う門には福来る」のことわざにちなみ、「笑う橘 福岡来る!」(お揃いのTシャツに書かれている)という合言葉で、全国大会を目指す京都橘。
優勝候補の女子マイルリレーで、痛恨のミスが出ます。
最初のバトンリレーで、息が合わず、バトンを落としてしまいます。
その後、懸命に追い上げ、全国大会出場枠6位以内の4位でフィニッシュするも、レース後は「涙」。
それでも最後は、去年、全国制覇したこの競技での連覇を誓いました。

【声】京都橘マイルリレー(400m×4)4人のメンバー
「インターハイは、笑顔で終えます。
目指すは、頂点ただ一つ!」

女子・三段跳びでは、去年、全国10位の京都文教3年、山中選手が1本目で勝負を決める大ジャンプで初制覇しました。
今年は心に余裕ができ、全国制覇へ自信をのぞかせます。

【声】京都文教高校 山中真琴 選手(3年)
「(全国大会では)いこうと思いすぎると力んで跳べなくなってしまうことがある。
いい感じにリラックスして、いい意味でいつも通り跳ぼうと思っている。
(三段跳びの頂点見えましたか?)はい(笑顔)」

女子三段跳びは、4位までが、全国大会の出場権を得る狭き門。
西城陽高校2年、西村選手は最後に自己ベストを更新して初出場を決めました。

【声】西城陽高校 西村玲奈 選手(2年)
「誰よりもインターハイに絶対行こうという気持ちが強かった。
ベストが出て、すごくうれしかった」

洛南高校3年の岸本選手ら3人が大会新記録を出すハイレベルなレースとなった男子400m決勝で、西京高校の奥村選手が1年生ながら5位に入り、全国大会への切符を手にしました。

【声】西京高校 奥村晃大 選手(1年)
「近畿大会に出られたことだけで、うれしくて、全国へ進めるとは思っていなかった。
びっくりしている気持ちとうれしい気持ちがある」

学校別で争う男子総合では、最終種目のマイルリレーを始め、6種目の優勝、13人の入賞者を出した洛南高校が、9大会連続22回目の優勝を飾りました。

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