「88万1079円」を「881円」と誤記入、国交付金受給できず 滋賀県教委

滋賀県庁

 滋賀県教育委員会は21日、昨年度に実施した「こころのサポートしが業務委託」について、国交付金の金額を誤って報告書を作るなどミスが重なり、交付金約88万円を受給できなかった、と発表した。

 県教委幼小中教育課によると、同事業はいじめや子育ての悩みにLINEで相談に応じるもので、事業費約352万円。うち4分の1は、新型コロナウイルス対策の地方創生臨時交付金の活用を予定していた。だが今年3月、担当職員が実績報告書を作成する際、交付金充当額の「88万1079円」ではなく、千円単位の「881円」と誤って記入した。

 後にこの誤りに気付いたが、別の担当者が他課に訂正した旨のメールを送る際、エクセルファイルの添付を忘れたという。受給できなかった分は県費で穴埋めした。同課は「複数の職員による記載内容のチェックを徹底する」としている。

© 株式会社京都新聞社