【宝塚記念】ドウデュースが歴代最多票数を獲得!武豊とGI・4勝目へ 上半期ラストGIはオールスター戦

今週末6月23日(日)に行われる上半期の総決算、第65回宝塚記念(芝・2200m)。

国内ではこの宝塚記念(GI)と12月の有馬記念(GI)のみがファン投票で出走馬を決めるという、まさに「ドリームレース」となっている。

(★2023年 宝塚記念の映像はこちら)

さらに、通常は阪神競馬場での開催だが、今年は2006年以来18年ぶりとなる京都競馬場が舞台となる。ファンの想いをのせた上半期の締めくくり、特別な一戦の結末はいかに。

歴代最多ファン投票 ドウデュース

今年のファン投票堂々の1位は、2023年有馬記念などGIを3勝しているドウデュース(牡5)。

その注目度は“規格外”で、去年のファン投票1位で「世界ナンバーワンホース」にも輝いたイクイノックスが獲得した21万6379票を2万票以上も上回る支持を得ているのだ。

【2024年 第65回宝塚記念ファン投票結果】
1位 ドウデュース(牡5)238,367 ※出走予定
2位 リバティアイランド(牝4)195,182
3位 ベラジオオペラ(牡4)141,489 ※出走予定
4位 ドゥレッツァ(牡4)140,122
5位 ジャスティンパレス(牡5)137,979 ※出走予定
6位 テーオーロイヤル(牡6)136,150
7位 ディープボンド(牡7)132,146 ※出走予定
8位 ジャスティンミラノ(牡3)110,239
9位 ジャンタルマンタル(牡3)95,490
10位 ソールオリエンス(牡4)90,633 ※出走予定

武豊とGI・4勝目へ ドウデュース

ドウデュースの鞍上は先月5月12日、前人未到のJRA通算4500勝を達成したレジェンド・武豊騎手(55)。ドウデュースとのコンビは今回がデビューから12度目となる。

(★2023年 有馬記念の映像はこちら)

今年の初戦となった3月のドバイターフ(G1)では、出走取り消しとなった2023年の悔しさを胸に挑むも、不完全燃焼となる5着で涙を飲んだ。

国内レースでの巻き返しに向け、武豊騎手が自信を語った。

――1週前追い切りについて
調教も競馬もいつも良い動きする馬で、乗っていて楽しくなるというか呆れるくらい良い動きでした。

――初めてとなる京都コース
(ドウデュースは)癖がある馬じゃないですけど、(例年開催されている)阪神よりは京都の方がいいかなというイメージはありました。

――歴代最多得票について
ありがたいなと思います。ファンに支持されているなと改めて感じましたし、やっぱりそれに応えたいなと思いますね。応えられるのは結果しかないですから。その気持ちは改めて強く思いました。

――18年前の京都開催ではディープインパクトで勝利
あれからもうそんなに経つんだという感じですけど、ディープインパクトの時も勝たないといけない立場で、結果を出せたので、(今回も)そういう気持ちでいますし、そうなればいいなと思っています。

――意気込みを
ドウデュースにとって大きいレースだと思いますし、僕自身もここは結果で応えたい気持ちが強いので、結果でファンのみなさんに応えたいと思います。

ドウデュースと武豊騎手のコンビで挑んだ国内GIレースは全4戦で3勝、3着1回と抜群の成績。

また武豊騎手は歴代最多の宝塚記念4勝と心強い実績だ。ファンの期待はわかっている。夢を乗せ、負けられない戦いを制して“国内最強”を証明する。

大阪杯覇者 ベラジオオペラGI連勝へ

ファン投票でドウデュース、3冠牝馬のリバティーアイランド(出走登録なし)に次ぐ3位と大きな支持を得て出走するのはベラジオオペラ(牡4)。

継続騎乗となる横山和生騎手(31)とのコンビでは、全4戦して2023年日本ダービー(GI)4着、チャレンジC(GⅢ)1着、2024年京都記念(GⅡ)2着、大阪杯(GI)1着と、重賞舞台で安定した走りを続けている。

横山和生騎手にとっては2022年タイトルホルダーで制して以来の宝塚記念となる。

――京都コースについて
(京都記念で)一度経験しているので、大きな強みだと思います。

――ファン投票3位
本当にありがたいことですよね、このような素晴らしい馬と素晴らしいレースに迎えるということで心躍っています。

――意気込みを
ベラジオオペラと良い結果を残せるように全力を尽くします。応援のほどよろしくお願いします。

京都競馬場で開催された過去7回の宝塚記念の成績をみると、4歳馬が全てで連対(1着か2着)をしている。

4歳馬のベラジオオペラはここを制して中距離戦線の主役となるか。

ルメールはコンビを再結成

ファン投票5位で出走するのはジャスティンパレス(牡5)。

直近の4レースはいずれもGIレースで2着1回、3着1回、4着2回と惜敗が続いている。

約1年ぶりの勝利に向け、クリストフ・ルメール騎手(45)とコンビを再結成。

ルメール騎手の騎乗成績は新馬戦を勝利に導くと、2023年の天皇賞・春(GI)など4戦4勝と負け知らず。“黄金コンビ”で頂点を目指す。

タレント揃いの「ドリームレース」

宝塚記念は「ドリームレース」とあって、GIレースの中でも“タレント馬”揃いだ。

先週16日に、史上21人目となるJRA通算1500勝を達成した戸崎圭太騎手(43)は大阪杯(GI)2着のローシャムパーク(牡5)と挑む。

戸崎騎手は今年のJRA GI戦線で8戦中1勝(皐月賞・ジャスティンミラノ)、2着3回、3着1回と好調。またひとつビッグタイトルを獲得するのか。

出走馬は他にも2023年皐月賞馬のソールオリエンス(牡4)、今年の天皇賞(春)で2着のブローザホーン(牡5)、“紅一点”大阪杯3着のルージュエヴァイユ(牝5)、

GIレース16度目の挑戦で「初勝利」を目指すディープボンド(牡7)など有力馬ばかりだ。

そして20日(木)注目の枠順が確定した。

ドウデュースは4枠4番、ベラジオオペラは3枠3番、ジャスティンパレスは2枠2番から出走する。

ファンの夢を乗せた13頭、あなたの夢はどの馬に。

第65回宝塚記念は15時40分に発走する。

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