被告「興奮していた」ストーカー禁止命令を受けていたのに被害者を追従した理由問われ 博多駅前女性刺殺事件

博多駅前の路上で元交際相手の女性を包丁で刺して、殺害したなどとされる男の裁判員裁判です。

被告人質問で男は、つきまといを禁止されているにも関わらず女性に追従した理由について、「興奮していた」などと話しました。元飲食店従業員の寺内進被告は去年1月、ストーカー規制法に基づく「禁止命令」を受けていたにも関わらず、元交際相手の川野美樹さんを博多駅前の路上で待ち伏せしてつきまとったうえ、胸や頭などを包丁で多数回突き刺し、殺害したなどとされています。

4日目となる21日の被告人質問で、裁判員から「禁止命令を受けていたのに女性に追従してはいけないと思わなかったのか」と問われた寺内被告は、「こっちも興奮していたので」と述べました。

また、事件後に出頭しなかった理由について「真っ白になりどうしていいか分からなかった」などと証言しました。

一方、弁護側の証人として出廷した臨床心理士は、心理鑑定の結果、寺内被告はストレス耐性が低く、「父親から受けた虐待による重度のPTSDが影響している可能性がある」などと証言しました。

判決は今月28日に言い渡される予定です。

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