クマに追い掛けられた女性 当時を語る 青森市の山林 別の60代女性は大けが「背中をたたかれ振り返るとクマ」

背中をたたかれ振り返ると、クマに襲われたということです。21日朝、青森市でタケノコ採りのため入山した60代の女性がクマにひっかかれ、大けがをしました。

青森市によりますと、21日午前5時半すぎ、青森市荒川の石倉岳の山林で、60代の女性が体長およそ1メートルのクマに襲われました。

女性は夫と山に入り、タケノコを採っていた際、背中をたたかれ振り返ると、クマに右足の太ももを引っかかれたということです。

女性は大けがをし市内の病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。

クマは引っかいた後、逃走したということです。そのおよそ9時間後に別の女性も。

【工藤麻衣記者】
「女性がクマに襲われた場所周辺です。ここでは、午後2時半ごろにまたクマが目撃されたということです。クマは執拗に女性を追いかけてきたということです」

朝の被害を知らず、同じようにタケノコ採りをしていた女性。

【クマと遭遇した人】
「クマが3メートルくらい前にいて、後ろ向きで逃げちゃ駄目だと思って、そこで少しクマとにらめっこして、それから徐々にバックして」
「道路に出て、やれやれと思ったら、クマもまた後ろに来ていて」
「ああ、びっくりした」

【酸ケ湯温泉 畑田素子支配人】
「今まで、(人的)被害はなかったのですよ」

女性が襲われた現場から近い酸ケ湯温泉では、クマよけ用の鈴を販売していますが、宿泊客以外の呼び掛けは難しく、対策に頭を悩ませていました。

警察や市は周辺でパトロールを実施し、付近の宿泊施設にチラシを配るなどして注意を呼び掛けています。

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