運行トラブルが相次ぐ熊本市電で、新たに2件のトラブルが起きていたことがわかりました。
熊本市交通局によりますと、5月20日午後7時ごろ、辛島町電停を出発して上熊本電停へ向かう車両が、誤って熊本駅前方面に進入しました。
西辛島町の交差点では、レールが分岐する手前でいったん車両が止まることになっていて、運転士が停めた位置によって線路のポイントが自動的に切り替わります。
しかし行き先を勘違いした運転士が誤った位置に停車したことで、ミスが起きたということです。
車内には30人ほどの乗客が乗っていて、車両は約500メートル先で折り返しましたが、8分の遅れが生じました。
さらに、健軍町電停では5月10日の朝、客を乗せた直後にドアを開けたまま出発して約40センチ進むトラブルが起きていました。
車内はほぼ満員でしたが、けが人はいませんでした。
運行トラブルが相次ぐ熊本市電では5月、外部有識者による検証委員会が設けられましたが、熊本市交通局はこの2件について「検証委員会での対象とするかはまだ決まっていない」と話しています。