今回ご紹介するのは、Instagramユーザー@shibadog_toraさんの愛犬、とらちゃん(取材当時1才/柴/オス)です。
飼い主さんが外出の支度をしているのを見てお留守番を予感したとらちゃんのとっさの行動を捉えたInstagramの動画をご紹介します。
今日はなんだか悲しそうなとらちゃん
引用元:@shibadog_tora
最初にご紹介した写真ではニコニコ笑顔で椅子に座っていましたが、その日のとらちゃんは目がショボショボしていてなんだか悲しそう……? いったいどうしたのでしょうか。
飼い主さん:
「ふだん在宅ワークなので、とらちゃんは誰かと一緒にいることが多く、お留守番が苦手です。この日は私が準備をしている様子を見て、外出するのがわかったようです」
ボクを置いていかないで! とっさのアピール
引用元:@shibadog_tora
お留守番がさみしかったのか、とらちゃんは飼い主さんよりも先に廊下に行き、一緒に連れてって! といわんばかりにバギーの荷物入れの中で待機したのだそう!
飼い主さん:
「バギーにいそいそと乗り込んでいく哀愁あふれる後ろ姿……悲しいけどおもしろい……もうなんとも言えません」
絶対に飼い主さんと一緒に外出したいという強い意志を感じますね! 過去にはこの猛アピールに負けて、とらちゃんだけ実家に預けにいったこともあったそうですよ。
じつはお留守番じゃなかった! とらちゃんの勘違い
じつはこの日、とらちゃんはお留守番ではなかったとのこと。このあと、飼い主さんと一緒におでかけしたそうです!
飼い主さんに置いていかれまいと懸命にアピールしたとらちゃん。飼い主さんと一緒におでかけできて、お目目ショボショボもニコニコ笑顔に変わったことでしょう。
とらちゃんはどんなコ?
飼い主さん:
「基本的にはいつもニコニコしてくれていて、幸せな気分に周りも巻き込んでくれるムードメーカーです。
ただ、かなりのビビリ君なので、今年は雷の日が多くて困りました。そんなときはこの世の終わりみたいな顔をします。この前、怖くて洗濯機の狭い隙間に入っていってしまったときは驚きました!」
【獣医師解説】バギーに乗って「置いていかないで」とアピールする犬の心理
ここからは、とらちゃんの行動の心理や、犬が外出やお留守番を察知できる理由について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお話を伺います。
――飼い主さんが支度している様子からお留守番を予感したとらちゃんは、一緒に連れて行ってというように、バギーの荷物入れの中で待機したそうです。この行動から、とらちゃんのどのような心理が読み取れますか?
岡本先生:
「バギーに乗る=飼い主さんと一緒に外出、ということを学習していて、一緒に行きたいとアピールしたのではないかと思います」
――とらちゃんのように、飼い主さんの外出やお留守番を察知する犬は多いと感じますが、なぜ犬は飼い主さんが何もいわなくても、外出やお留守番を察知することができるのでしょうか?
岡本先生:
「着替えや化粧、持って行くカバンを用意するなど、飼い主さんのお出かけのルーティンを学習し、飼い主さんを観察することで、お留守番などを察しているのだと思います」
バギーに乗る=飼い主さんと一緒に外出できる、と学習して行動する賢いとらちゃん。お留守番だと勘違いして、「目をショボショボさせながら懸命にアピールしていた」ところも愛らしいですね!
置いていかないでとアピール!?お留守番と勘違いした柴犬がバギーで待機する姿がかわいい!
写真提供・取材協力/@shibadog_toraさん/Instagram
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/宮下早希
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。