遮断機ない踏切での死亡事故受け 運輸安全委員会が現場調査 警報機の音量など確認 秋田・八峰町

20日に秋田県八峰町の踏切で列車と軽トラックが衝突し、軽トラックを運転していた男性が死亡した事故を受け、国の運輸安全委員会は21日、現場に調査官を派遣して事故の原因などを調べた。

この事故は、20日午前7時50分ごろ、八峰町峰浜目名潟のJR五能線・萩の台踏切で深浦行きの下り普通列車と軽トラックが衝突し、軽トラックを運転していた近くに住む男性(79)が死亡したもの。また、列車には乗客乗員4人が乗っていて、このうち乗客の30代女性が軽いけがをした。

事故が起きた場所は遮断機がなく、警報機だけが設置されている踏切。こうした場所での死亡事故は国の調査対象になり、国土交通省・運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を派遣し、21日午前から現場を調査した。

調査官は、JRの社員に話を聞きながら現場周辺の写真を撮影したほか、警報機の音量などを確認していた。

運輸安全委員会・足立雅和 鉄道事故調査官:
「事故当時、警報が鳴っていたということで、そこは本当に鳴っていたかも含めて調べるが、光っていた状態がどのように見えるか、音が適正な音だったかを確認した。適切であったかどうかは、これから持ち帰って分析していく」

運輸安全委員会は、軽トラックと列車の双方も調べ、事故の原因について報告書をまとめることにしている。

なお、21日は、能代警察署・八峰町・JRも合同で踏切を点検したほか、ドライバーにチラシを配布するなどして注意を呼びかけた。

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