「早期民営化も視野に」 阿南市議会閉会「見能林児童クラブ問題」で市長が発言【徳島】

(岩佐義弘阿南市長)

「見能林児童クラブについてです。市としては、子どもたちや保護者の皆さんが安心して利用していただける施設となるよう、クラブの運営の適正化に向けて、早期の民営化も視野に入れながら、全力を尽くしてまいる所存です」

阿南市議会6月定例会の閉会日となった6月21日、岩佐市長は挨拶の中でこのように話しました。

この問題は、阿南市見能林町の放課後児童クラブ「見能林児童クラブ」で、スタッフの人件費が急増したものです。

クラブは保護者らで作る運営委員会が運営していますが、2024年4月の収支決算書では、2023年度の人件費は1635万円と前の年度の倍以上、繰越金も、900万円以上減少しました。

市教育委員会によりますと、2023年7月に市外の男性ひとりを運営委員会が雇用して以降、人件費が膨らんだといいます。

特に2024年2月以降は月に65万円の給料を受け取っていました。

男性は、現在有給休暇中で、7月10日付けで退職するということです。

運営の健全化を見据えて現在クラブの「民間委託」が進められています。

市内の社会福祉法人が2025年度からの受託候補者に決まっていますが、岩佐市長も述べたように保護者からの要望が多ければ、市教委は法人と協議の上、委託時期を早める方針です。

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