富山市 高齢男性がクマに襲われ大けが 人身被害は2024年初めて

県内で2024年初めて、クマによる人への被害です。

21日午前、富山市の大山地域で高齢の男性が自宅近くでクマに襲われて大けがをしました。

クマはまだ捕まっておらず、市などが警戒にあたっています。

吉田颯人記者

「中山間地域でクマによる人身事故です。男性は自宅裏で作業中に被害にあったとみられています」

クマによる被害があった富山市西小俣は富山市中心部からおよそ15キロ離れた山あいの地域です。

消防などによりますと21日午前11時15分ごろ、地域の人から「男性が血だらけで駆けこんできた」と119番通報がありました。

80代の男性は自宅近くの畑付近で作業を行っていたところクマに襲われたとみられ、顔や頭に切り傷、また肩の骨が折れるなど全治1か月程度のけがだということです。

クマは捕まっておらず、市などが警戒にあたっています。

被害男性の親戚

「傷はけっこうあった、えらいことになったと思った」

近所の人

「(この地域はクマが)出ることは出るんですけども。人身被害までは初めてなので怖い」

県内でクマによる人への被害は、2023年11月以来で、2024年に入って初めてです。

また2024年、クマの目撃や痕跡の情報は21日午後4時半までに112件で、2023年の6月末までよりも9件多くなっています。

県自然博物園ねいの里 赤座久明さん

「攻撃か所一番多いのはやっぱり頭部なんですよ。毎年春の終わりから夏の終わりにかけては同程度の出没、目撃情報が出る。年によって差はないんですよ。そのひとつだと思う」

県は21日の被害を受けてツキノワグマ出没警報を出し、注意を呼びかけています。

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