横浜・港北の乳児遺棄、発見から1カ月 神奈川県警が情報提供を呼びかけ

乳児が遺棄されていたごみ集積所=5月22日午後6時45分ごろ、横浜市港北区日吉6丁目

 横浜市港北区内のごみ集積所で生後間もない乳児の遺体が見つかった事件は22日で1カ月を迎える。死体遺棄事件として捜査している神奈川県警は、延べ約450人の捜査員を投入して聞き込みや防犯カメラ映像の確認などを進めているが、有力な情報は得られていない。県警は事件解決につながる情報提供を求めている。

 事件は5月22日、同区日吉6丁目のごみ集積所で分別作業をしていた男性が「赤ちゃんのような遺体がある」と港北署に通報し発覚した。

 乳児はへその緒がついた生後間もない男児で、死後少なくとも1カ月以上が経過。ビニール袋にくるまれた上に菓子メーカーの紙袋に入れられていた。遺体に着衣はない状態で、激しく腐敗していたという。

 関係者への取材で、この集積所には同区などの鶴見川や矢上川の河川敷で拾い集めたごみが運び込まれることが判明。県警は4月中旬ごろに同区綱島東付近の鶴見川河川敷に遺棄され、同16日に集積所へ持ち込まれたとみて捜査している。

 県警担当者は「事件に関する情報を知っている方は連絡してほしい」と呼びかけている。情報提供は港北署電話045(546)0110。

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