日本代表DF毎熊晟矢、海外移籍のきっかけはW杯 26歳挑戦に「若くはない」「証明したい」

AZ移籍の毎熊晟矢【写真:徳原隆元】

海外移籍の意識を持ったのはW杯を見ていた時

オランダ1部AZアルクマールは6月21日、セレッソ大阪から日本代表DF毎熊晟矢の加入を正式発表した。同日C大阪は記者へ向けたオンライン会見を開き、海外移籍への思いを吐露している。

現在26歳の毎熊は、ここまで今季J1リーグ戦15試合に出場。海外クラブへの移籍を前提とした準備のため、6月13日にC大阪を離れることが発表されていた。

2028年半ばまでの契約を結んだ毎熊。「クラブと今までよく話したが、海外にチャレンジしたいはずっと前から伝えていた」と海外移籍への思いを以前より抱いていたことを明かす。

「開幕前にも監督と、夏までには首位でいようと、そこからまた(海外移籍は)考えようと話はしていた。なかなか上手くいかず…。貢献できず、去ってしまうのはすごく悔しい思いが強い」

C大阪への現状の成績に悔しさを滲ませた毎熊。それでも「自分の夢と目標のために移籍を決断した」と強い決意も。同僚には「果たしたかった目標はみんな分かっていると思う。今のメンバーで達成してほしいことは伝えました」と、今後のC大阪躍進を願っている。

一方で、毎熊が海外移籍を考えたのは「ワールドカップ(W杯)を見ている時」だったという。「海外組と比べると、勝負強さやタフさの違いを感じた」と話す毎熊は「Jリーグでもやれると思っていたが、実際に違いを肌で感じた」と日本代表での経験も1つ指標になったことを伝えた。

26歳で渡る初めての欧州。「不安はない」と断言するも、年齢の面に関して「遅すぎる。自分は若くはない」と冷静に語る。「1日1日を大切にしたい。この歳からここまで行けるというのを証明したい」と改めて意気込みを語っていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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