梅雨は掃除に不適と思っていない?じつは梅雨に掃除すべき場所を気象予報士が解説

1カ月以上つづく雨のシーズン、梅雨。曇りや雨の日が多くて、掃除もはかどらない…と思っていませんか?
じつは、じめじめしている日にこそやったほうがいい掃除があるのです。

今回は、野菜ソムリエ・気象予報士・防災士の資格を持つ植松愛実さんが、梅雨シーズンの掃除のコツをお伝えします。

窓ガラス・網戸

窓ガラスの掃除を晴れの日にやってしまうと、ガラスの温度が上がっているために掃除用のスプレーが拭きとり終わらないうちに乾いてしまい、跡が残ってしまいます。
また、晴れの日だと明るすぎてがガラスの汚れがよく見えず、掃除しづらいのも難点。
そのため窓ガラスの掃除は曇りの日が最適です。

また、網戸の目に詰まった汚れはカピカピに乾燥しているため、晴れて空気が乾いている日だとなかなか取れません。
曇りや雨で空気が湿っている日を選んで掃除するのがおすすめです。

から拭き掃除

棚やタンスの上に溜まったホコリは、水拭きすると汚れをすりつけるだけできれいにならないため、から拭きがおすすめ。しかし、晴れている日にそういったから拭きをすると、空気が乾燥しているためホコリが舞いやすくなってしまいます。
そのため、曇りや雨の日のほうが適しています。

なお、ホコリが舞い上がりにくいとはいえ、まったく舞わないわけではないため、雨が降り込まない程度に換気をしながら掃除してください。

玄関・ベランダ

マンションなどで雨の日でも玄関やベランダに雨が入り込まない家であれば、玄関・ベランダの掃除は雨の日がおすすめです。
湿度が高い日のほうが汚れが落ちやすいだけでなく、玄関やベランダの掃き掃除はホコリが舞いやすい掃除なので、晴れている日には向いていないのです。

とくにベランダ掃除に関しては、ベランダの床だけでなく室外機のホコリがかなり舞い上がりやすいので湿度は重要です。

なお、雨水が吹き込んでしまうタイプの玄関・ベランダの場合は、雨水と混ざった汚れを広げてしまうおそれがあるので、雨の日の掃除は避けましょう。

梅雨の晴れ間には水拭きや水まわり掃除を

いくら梅雨とはいえ毎日ずっと曇りや雨なわけではなく、日ざしが届く梅雨の晴れ間もありますよね。
そんなときは、水拭きや、水まわりの掃除をぜひやっておきましょう。

床や扉の水拭きは早く乾いたほうがカビの原因になりにくく、乾く前に新たなホコリがつくのも防ぎやすいので、晴れて湿度が低い日がぴったり。
また、水まわりの掃除は言うまでもなく空気が乾いている日にやったほうが衛生的ですよね。

掃除のほかにも、梅雨の晴れ間にはクローゼットや靴箱の扉を開けて、空気を入れ替えるのがおすすめ。
梅雨シーズンはカビが生えやすいので、湿度の低い日はできるだけ換気をしましょう。

梅雨は意外と掃除日和だった!

季節によっては晴ればっかり続くこともあるのに対して、梅雨シーズンは曇りや雨が多いなかで梅雨の晴れ間もあり、意外とさまざまな掃除がはかどる季節です。
天気を味方につけることで、効率よく掃除を進めていきましょう!

■執筆/植松愛実…身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。
編集/サンキュ!編集部

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