特殊詐欺連合捜査班(TAIT)と合同捜査「だまされた振り作戦」で自称・大学生の男を詐欺未遂容疑で逮捕

鳥取県米子市に住む70代の女性から現金をだまし取ろうとしたとして、東京都墨田区出身の自称・大学生の男が、21日逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、東京都墨田区出身で住居不詳の自称・大学生の男(21)です。

男は仲間と共謀して、6月11日ごろから21日までの間に米子市に住む70代の女性宅に電話をかけ、女性の保有する現金が犯罪収益金であるか調査する必要があるなどと、うそを言って女性をだまし、現金320万円を東京都足立区のアパートに宅配便で配送させるよう仕向けて、現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。

女性からの届け出を受けた警察が「だまされた振り作戦」を行い、21日午後3時ごろ、張り込み中の警察官が宅配便を受け取りに来た男を現行犯逮捕しました。

警察は今後の捜査に支障があるとして、男の認否を明らかにしていません。

米子警察署は警視庁刑事部捜査第二課に設置された特殊詐欺連合捜査班(TAIT)と合同捜査を進めていて、共犯者などについて、調べを進める方針です。

TAITは広域にわたる詐欺事件に対応するため、今年4月に全国7都道府県で設置されたばかりで、鳥取県警がTAITと合同で容疑者を逮捕したのは、初めてのことです。

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