週末は大雨と強風に注意「土日で降り方が変わりそう」平地真菜気象予報士解説 長崎

22日(土)と23日(日)は前線に暖かく湿った空気が流れ込むため大気の状態が不安定になり、大雨のおそれがある。また土日で雲の移動が異なるため降り方に違いが出るかもしれないという。平地真菜気象予報士によると──

土曜日と日曜日の天気図です。土曜日は一旦全線が南に離れているんですが、再び北上してくる予想です。そして日曜日になりますと、前線が北上したまま低気圧が日本海に進む予想です。

等圧線の間隔に注目すると、土曜日も結構狭いんですが、土曜日よりも日曜日の方がさらに狭くなっています。日曜日は傘がさせないくらいの強風が予想されていますので、雨だけではなく風の強さにも注意が必要です。飛ばされたい飛ばされやすいものは部屋にしまっておくと良いでしょう。

ポイントとしては大雨と強風にも注意が必要です。

気温はだいたい26度前後で21日のような暑さではありませんが、雨が降りますのでジメジメとした暑さになりそうです。

そしてこの天気図からわかる雨の降り方です。

雲を重ねてみると、土日で雨の降り方に違いがありそうです。雲の発生の仕方は土曜日は《前線が北上》する関係で前線に沿うように《斜めに発生》する予想です。この雲が一つ一つが発達しそうですので雨の降り方が激しくなる予想です。ただ前線が動くと同時に雨雲も抜けていきますので、雨の降り方が激しくなるのは一時的となるでしょう。

一方、日曜日は前線が北に離れていて『雨雲が寝る』とも言うんですけれども《横向きに発生》する可能性があります。こうなると、1つ目の雨雲が抜けても、その次の雨雲が控えているので《雨がずっと降り続く恐れ》があります。大雨になる可能性がありますので、特に日曜日には雨の降り方注意してください。

雨のピークをまとめました。

土曜日の朝、前線が通過するタイミングで一時的に強い雨が予想されています。
そして日曜日は日付が変わった頃から夜、朝にかけて雨が断続的に降り続く恐れがあります。この時間は1時間に50ミリ以上の激しい雨が予想されていますので土曜日だけでなく日曜日も大雨への警戒が必要です。

予想されている雨の量も22日(土)の夕方までで120ミリ。一方で23日(日)にかけての24時間では150mmとなっています。
20日夜も雨が降りましたので、どんどん積み重なっていくようなイメージになります。大雨災害のリスクがどんどん高くなりますので、今週末は気象情報に注意してお過ごしください。

© 長崎放送株式会社