バスケ女子日本代表が豪州相手に2連勝…林ら2ケタ得点5人、パリ五輪へアピール合戦

6月21日、北海きたえーるで国際強化試合「三井不動産カップ2024(北海道大会)」が行われ、女子日本代表(FIBAランキング9位)が女子オーストラリア代表(同3位)と対戦した。

恩塚亨ヘッドコーチ率いる日本は、勝利した昨夜の第1戦と同じ宮崎早織、山本麻衣、林咲希、馬瓜ステファニー、髙田真希の5名をスターティングファイブに起用。

立ち上がりは馬瓜ステファニーの3連続得点や、途中出場の町田瑠唯の鋭いパスから赤穂ひまわりが速攻を繰り出すなど、攻守にわたって上々の試合運び。前夜の第1戦で唯一出場機会がなかった野口さくらも連続得点を挙げ、27-19で第1クォーターを終えた。

続く第2クォーターは、山本がファウルトラブルに陥るなど、体格で勝るオーストラリアに押し込まれ、最大11点リードを追いつかれてしまう。それでも、馬瓜エブリンがタフショットをねじ込み、東藤なな子、内尾聡菜、野口、宮澤夕貴といったベンチメンバーも加点。前半7点リードの50-43で折り返した。

ハーフタイム明けの第3クォーターは、山本と林が立て続けに3ポイントを決める好スタート。なかなかリードを広げられない我慢の展開が続くなか、今シーズンのWリーグで3ポイント成功率1位(48.5パーセント)だった髙田真希や宮澤ら合計7名が長距離砲を成功。この10分間だけでチーム全体8本の3ポイントを成功し、76-68と優位な状況を保って最後の10分に突入した。

勝負の第4クォーターは、立ち上がりからオーストラリアに連続得点を許し、1ポゼッション差に詰め寄られるクロスゲームに。それでも、中盤の苦しい時間帯に林、山本が3ポイントで効果的に加点。最後は粘るオーストラリアを振り切り、95-87で2連勝を飾った。

勝利した日本代表は、5本の3ポイントを決めた林がチーム最多19得点を挙げ、馬瓜エブリン、馬瓜ステファニー、山本、宮澤も含む合計5名が2桁得点をマーク。前夜に好調だった長距離砲が警戒され、チーム全体の3ポイント試投数は52本から39本と減らしたが、この日も成功率43.6パーセントと精度をキープ。野口や東藤を筆頭にベンチメンバーも高確率で得点し、最年長36歳の吉田亜沙美も6アシストと好アピールした。地元・北海道への凱旋試合となった町田は7アシスト、東藤は8得点2スティールでアリーナを沸かせた。

パリオリンピックを控える日本代表は、メンバー候補16名で臨んだ豪州代表との北海道2連戦を充実の2連勝。今後は東京に戻り、7月4日と6日に有明アリーナで開催される「三井不動産カップ2024(東京大会)」でニュージーランド代表(FIBAランキング26位)と対戦する。

■試合結果
日本 95-87 オーストラリア(@北海きたえーる)
JPN|27|23|26|19|=95
AUS|19|24|25|19|=87

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