日本男子バレーがオランダをストレート完勝! 通算7勝3敗で決勝ラウンド進出決定!【ネーションズリーグ】

現地6月21日、男子バレーボールのネーションズリーグは予選ラウンド第3週フィリピン大会が行なわれ、すでにパリ五輪の出場権を獲得している日本代表(世界ランク4位)はオランダ代表(同13位)と激突し、セットカウント3-0(25-18、25-19、25-20)のストレート完勝を収め、大会通算成績を7勝3敗とした。また、別会場で行なわれた試合結果により、日本の決勝ラウンド進出が決定した。

初戦のカナダ戦はフルセットの接戦の末、まさかの黒星スタートとなってしまった日本。世界ランクが低い相手にしっかり勝ち切りたい今日はアウトサイドヒッターに23歳の大塚達宣、ミドルブロッカーに高橋健太郎をスタメンで起用し、リベロは小川智大が務めた。

まるでホームのような大歓声を浴びる日本は第1セット、先発起用の大塚が初得点を挙げると、サウスポーエースの西田有志がライトから強烈な強打を決めると雄叫びを上げ、会場を大きく煽る。さらに真ん中から高橋が速攻、相手のコースを打ち消すブロックが光りオランダに得点を与えない。サーブで攻め、厳しいボールを全員でつなぐ日本らしいバレーで先にセットポイントを握ると、途中出場の甲斐優斗のサービスエースが決まり、日本がまず先制する。

続く第2セットは高橋が相手エースのニミルをブロック、さらに西田が1人で強打を阻止するなど、11-8でリードする。オランダはたまらずタイムアウトで流れを断ち切ろうとするが、日本はエースの石川祐希がレフトから強烈スパイクを叩き込み、相手に流れを渡さない。7連続得点で点差を広げた日本が有利に試合を進めて、このセットも押し切った。
王手をかけた第3セットはオランダに主導権を握られ、日本は5点ビハインドの苦しい展開となる、しかし、石川がバックアタックで流れを引き戻すと、オポジットの西田がチームを鼓舞するかのような弾丸スパイクを叩き込む。サウスポーエースの勢いは止まらず、変幻自在のサービスエースが3本連続で決まるなど、日本がついに逆転に成功。相手にリードを奪われる展開から見事な修正力を見せて、オランダをストレートで蹴散らした。

地元フィリピンの熱烈な応援をもらい1勝1敗のタイに戻したチームは、22日に東京五輪金メダルのフランス(世界ランク7位)と対戦する。日本はパリ五輪の組み合わせで強豪との早期対戦を回避するためにも、残る試合で確実にポイントを積み上げ、抽選会の第2ポットまでに入る世界ランク5位以内で、予選を終えたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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