藤原紀香なぜドラマで「脇役」ばかり? 仕事をセーブしている理由

6月21日午後7時~8時55分に放送されるバラエティ番組『ハマダ歌謡祭・恋愛ソング2時間SP』(TBS系)に、俳優の藤原紀香率いる「藤原紀香軍」が登場する。

同番組では、クイズに音楽番組の要素を交えた人気企画「年の差ヒットバトル ハマダ歌謡祭」を放送。今回は藤原、浅野ゆう子、SixTONES・ジェシー、CHEMISTRY・堂珍嘉邦らによる「藤原紀香軍」と、関根勤率いる【関根勤軍】が珠玉のラブソングで大激突するという。

なお、藤原といえば、1月期の連続ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日系)で竹場ナオミ役を好演し、コミカルな演技が大きな話題に。

ただ、近年は主に主演舞台で活躍しており、ドラマ出演はゲスト出演や途中から登場する脇役が中心。ただ、脇役であっても抜群の存在感で視聴者に強い印象を残すため、ネット上では「なぜもっとメインの役で出演しないのか?」と疑問の声もある様子……。

そこで、芸能リポーター城下尊之氏の連載「フラッと芸能解説」から、過去に反響を呼んだ「藤原紀香は消えてない! 仕事をセーブしている理由」を改めて掲載する。

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※以下は2023年7月25日掲載記事の再掲です。

藤原紀香は消えてない! 仕事をセーブしている理由

ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――藤原紀香が「スーパー梨園妻」と呼ばれ、高い評価を受けているそうですね。2016年に片岡愛之助と結婚した当初は、「何も知らないのに、梨園の妻が務まるのか」といった批判的な声もあったと記憶しています。

城下 そういった声もありましたね。しかし、紀香さんは結婚後、仕事をセーブ。特に拘束時間が長い連ドラは控えて、出演してもちょっとした役で出るくらい。一方で、愛之助さんの舞台の初日、中日、千秋楽には着物姿で現れてひいき筋に挨拶。歌舞伎界の重鎮にあいさつ状を送るため、書道も習ったそうです。

こうした細やかな気配りを欠かさず愛之助さんをサポートする姿が、歌舞伎界に認められたのでしょう。

――もっと自分が前に出たいタイプだと思っていたので意外でした。

城下 自分が前に出るべきときは、それはそれで一生懸命ですよ。7月14日、藤原紀香さんがアサヒビールの宣伝イベントに出席した時には、この日のためにビールの泡をイメージした着物をわざわざ作ってもらい、根付けも泡をイメージしたもの、帯締めの色はアサヒビール本社前の金色のオブジェの色に合わせたと語っていました。

――そんな細かいところまで! 徹底していますね。

城下 7月1日に放送の音楽特番「THE MUSIC DAY 2023」(日本テレビ系)に出演した際は、中森明菜さんの楽曲「DESIRE」を歌も振り付けも完コピして話題となりました。和風の衣装も、実際に当時の明菜さんの衣装を作ったデザイナーに依頼して作ってもらったそうです。

――へえ。そもそも歌えるというイメージがなかったので驚きました。

城下 もともと歌は得意ではなかったようですが、2009年にミュージカルに初挑戦した際に猛特訓したんです。その後、ミュージカルに立て続けに出演しています。サービス精神が旺盛なんですね。それは若い頃からずっとそう。かつて囲み取材に台湾のカメラが来た時には、途中でそのことを知るとそのカメラに向かって中国語で挨拶。台湾のスタッフは、完璧な中国語だと驚いていました。紀香さんは「これからはアジアの時代ですから、韓国語や中国語を勉強しています」と言っていました。

2008年の北京五輪では、紀香さんの大ファンだという選手が応援メッセージを頼んだところ、わざわざ勝負運に強いという箱根の神社からお守りをもらってきてくれました。

――正直、そこまでしなくても⋯⋯という気もしますね。以前、プロ野球の始球式に100球近く投げ込む練習をして、翌朝起き上がれなくなったという話をしていたこともありました。

城下 努力家で、できることを最大限行って期待に応えようとする方なんですね。52歳になっても美貌とスタイルが変わらないのも、相当な努力を続けているのだと思います。

――本当にすごいですね。「代表作がない」なんて揶揄されることもありますが、藤原紀香そのものが彼女の最大の作品のような気もしますね!

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