23日、警報級大雨の恐れ 城端、氷見、高山線で遅れや運休も

 富山地方気象台は21日、大雨に関する富山県気象情報を発表した。前線を伴う低気圧が北陸へ接近し、暖かく湿った空気が流れ込むため、県内では22日夜から雨が降り、23日に1時間30ミリ以上の警報級の大雨となる恐れがある。強い雨は24日まで続く見込み。能登半島地震の影響で地盤が緩んでいる場所があり、少ない雨量でも土砂災害が起きる危険性があると警戒を呼び掛けた。

 気象庁は北陸が週末に梅雨入りする可能性があると発表した。

 県内の24時間降水量は22日午後6時~23日午後6時に多い所で150ミリ、23日午後6時~24日午後6時に80ミリに達するとみている。気象台は低い土地の浸水や河川の増水にも警戒を求めている。

 JR西日本金沢支社は大雨の影響で、23日は城端線・氷見線と高山線で終日遅れや運転取りやめ、見合わせの可能性があるとした。中日本高速道路は24日午前0~6時に北陸自動車道砺波インターチェンジ(IC)-小杉IC間で通行止めの可能性があるとした。

  ●夏至の県内、全域で夏日

 一年で最も昼が長い夏至の21日、県内は高気圧に覆われて晴れ、富山市中心部で29.5度など県内全域で夏日となった。消防によると、立山町の90代女性が熱中症の疑いで搬送された。

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