ハートの茅の輪、復興願いくぐる 宝達志水・荻市

早期復興を願ってハート形の茅の輪をくぐる住民=宝達志水町荻市の出雲神社

 宝達志水町荻市(おぎち)の住民8人は21日、同所の出雲神社で、ハート形の茅(ち)の輪を製作し、境内に設置した。住民の心を表現しており、地域一丸となって復興への歩みを進める決意を込めた。多くの人にくぐってもらい、震災からの早期復興を願う。

 荻市では、地震の影響で道の至る所に亀裂が入ったり、家屋が全壊したりする被害を受けた。ふるさと復興への思いを新たにするため、ハート形の茅の輪を作ることにし、住民が汗ばむ暑さの中、カヤを束ね、高さ1.6メートル、幅2.2メートルに仕上げた。

 住民は児玉宏宮司の祝詞に合わせて8の字を描くように歩き、茅の輪を3回くぐった。7月6日まで設置する。前多弘樹さん(76)は「能登の再生を願う人たちにくぐってもらい、祈りの輪を広げたい」と話した。

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