幻想夏至ナイト 金沢市民芸術村 電気消してろうそく6000本

ろうそくの明かりを眺める来場者=金沢市民芸術村

 夏至の21日、一年で最も短い夜を幻想的に彩る「100万人のキャンドルナイト」(北國新聞社後援)が金沢市民芸術村で行われ、家族連れらが6千本のろうそくが揺らめく様子を眺めて心を和ませた。

 電気を消して環境について考える環境省の「ライトダウンキャンペーン」と連動した企画。水路を流れるキャンドルや、星の形に積み上げられたレンガに置かれたろうそく、石灯ろうなどが設置され、来場者は写真撮影などを楽しんだ。

 21日の石川県内は高気圧に緩やかに覆われて晴れ、最高気温は志賀と羽咋31.0度、小松30.6度、金沢30.0度と4地点で真夏日となった。各消防によると、七尾市の70代男性と白山市の10代女性が熱中症の疑いで搬送された。いずれも軽症とみられる。

  ●23日から大雨警戒

 金沢地方気象台によると、県内は23日から24日にかけて暖かく湿った空気が流れ込み、警報級の大雨となる所がある見込み。24時間降水量は23日午後6時までに加賀、能登ともに150ミリ、23日午後6時~24日午後6時に加賀100ミリ、能登80ミリを予想する。

 大雨予報を受け、石川県は21日、県庁で各部局の担当者が今後の気象情報や連絡体制を確認。気象台は能登半島地震で地盤の緩んでいる所があるとして、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒を呼び掛けている。

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