茨城・龍ケ崎市 窓口受付45分短縮 10月から 職員の時間外勤務削減へ

各種証明書の発行などを行う市民窓口課=龍ケ崎市役所

茨城県龍ケ崎市は10月から、市役所窓口の受付時間を45分短縮する。市民サービス向上のため、業務改善や事業の検討などを行う時間を確保する一方、職員の時間外勤務を減らす狙いがある。市が21日、発表した。市によると、受付時間の短縮はつくば市に次いで県内2例目。

窓口の受付時間は現在、午前8時半から午後5時15分。短縮後は午前9時から午後5時となるが、職員の勤務時間に変更はない。導入対象は龍ケ崎市役所本庁舎、西部出張所、東部出張所、保健センターの4施設。市民窓口ステーションは従来通り、土日祝日も含め午前10時半から午後7時まで対応する。

市人事行政課が昨年8月と今年5月、本庁舎1階の自動発券機の利用状況を調査。いずれも来庁者の約94%が午前9時から午後5時までの間に訪れていることが分かった。同課担当者は「利用者のほとんどは(短縮の)影響を受けない見込み」と分析している。

受付時間前後の準備や片付け、終業時間直前に受けた仕事の処理などで、慢性的な残業が発生している。管理職を除く正職員の昨年度1年間の時間外勤務は、1人当たり約131.6時間に上った。

同日の定例会見で、萩原勇市長は「職員の適切な労務時間を確保することで、よりよい市民サービスの提供に向けた取り組みを進めたい」と話した。

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