ウクライナの逆転劇へ“大歓声”…EURO混戦に海外注目 決勝弾に「感情を抑えきれず」涙も

ウクライナが逆転勝利【写真:ロイター】

グループEはウクライナが2-1でスロバキアに逆転勝利

ウクライナ代表は6月21日、欧州選手権(EURO)のグループE第2戦でスロバキアと対戦し2-1の逆転勝利を飾った。海外メディアも「スタジアムには信じられないような歓声が上がった」と大きく取り上げている。

ルーマニアとの初戦を0-3で落とし、厳しい戦いとなったウクライナ。第2戦の相手は第1戦でベルギーを下したスロバキアだった。試合は前半17分に失点するウクライナにとって苦しい展開。それでも後半9分にDFオレクサンドル・ジンチェンコのクロスからMFミコラ・シャパレンコが合わせ同点に持ち込む。

さらに劇的瞬間が訪れたのは後半35分だった。縦への鋭いパスが通ると、シャパレンコのフィードに抜け出したFWロマン・ヤレムチュクが絶妙なトラップからゴールに流し込み逆転に成功。残り10分とアディショナルタイムを守り切ったウクライナが、大会初勝利を飾った。

米メディア「The Athletic」は「ウクライナが逆転勝利を飾ると、スタジアムは信じられないような歓声に包まれた」と報道。「涙を拭う28歳のヤレムチュクの姿がカメラに映し出され、彼は感情を抑えきれなかった」と歓喜の瞬間を伝えている。

この結果、「グループEは混戦だ」と記事では言及。現在2試合消化のスロバキアとウクライナが勝ち点3、1試合消化のルーマニアも同様の勝ち点となっている。ベルギーは現状未勝利で23日にルーマニアとの第2戦を迎えるなか、勝ち上がり予想が困難な状況に。「4位のベルギーは明日ルーマニアに勝たなければ本当に大変なことになるだろう」と、同メディアも展開に驚きを隠さなかった。

なお、記事によると決勝弾を決めたヤレムチュクは「EUROでの自身通算3点目となり、これにより同選手はウクライナのこの大会における歴代最多得点選手となった」と歴史的記録も残しているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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