巨人はガッカリ? ヤクルト先手必勝サンタナ&オスナ「総額30億円」契約延長で囲い込み

サンタナ(C)日刊ゲンダイ

ヤクルトは21日、助っ人のサンタナ(31)とオスナ(31)と、来季以降の契約延長を発表した。サンタナは3年総額900万ドル(約14億3000万円)プラス出来高、オスナは3年総額825万ドル(約13億1000万円)。

来日4年目を迎えた両助っ人は今季が契約最終年。サンタナはリーグトップの打率.317をマークし、10本塁打、36打点でチームをけん引。オスナもリーグトップの38打点と、優良助っ人ぶりを発揮していたとはいえ、6月に契約延長は異例の早さである。

ヤクルトが他球団の動向を気にしているのは間違いない。

サンタナは22年オフに1年プラス1年オプションの「2年契約」で、オスナは21年オフに3年契約を結んでいたが、今季年俸はサンタナが3億7650万円(245万ドル)、オスナは3億円(200万ドル)。同じ野手では、ロッテのポランコ(5億円)、DeNAのオースティン(4億3500万円)より安いうえに、オスナに至っては、中日のビシエド(3億5000万円)以下。他球団が手を出せない金額ではなかった。

球団幹部は「ウチは単年では多くの金額は出せないが、その分、複数年で」と話すように、長期保証で囲い込みに成功したわけだが、さる代理人筋は「ヤクルトの作戦勝ちでしょう。このオフは、巨人、ソフトバンクの金満球団を中心に、大争奪戦に発展していたはずですから」と、こう続ける。

「いまはどの球団も野手の助っ人探しに苦労している。4年連続で安定した成績をマークするサンタナとオスナの価値は非常に高く、喉から手が出るほど欲しかったはずです。2人をセットで獲得しようと考える球団があっても不思議ではない。まして巨人や阪神、ソフトバンク、オリックスなど資金力豊富な球団は、打てる助っ人を探していましたからね」

ヤクルトに先手を打たれた金満球団の面々は、今ごろホゾを噛んでいるに違いない。

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