ミスターも呆れ果てる? 巨人の変わらぬ「貧打地獄」…わずか5安打、完封負け回避が関の山

暗い表情の岡本和真(C)日刊ゲンダイ

それにしても打てない。

リーグ戦再開となった21日、巨人はヤクルトに2-4で、今季12度目の完封負けを回避するのがやっとだった。

打線は1点を先制された初回、ヤクルトの先発・吉村から先頭の丸が左翼線二塁打で出塁したものの、岡本和らが打ち取られ、無得点に終わった。

結局、ズルズルと8回途中まで4安打無得点に抑えられた。最終回に長野の適時打で2点を返したものの、反撃もここまでだった。

前日20日には長嶋茂雄終身名誉監督(88)が一軍の全体練習が行われた東京ドームを訪れ、ナインにゲキを飛ばしたばかり。

車椅子でグラウンドに登場すると、旧知の坂本、丸、長野、岡本和、大城卓、立岡らに1時間ほど打撃指導を行い、長嶋氏は「みんなしっかり振っているし、これから打撃陣の状態は上がってくれるでしょう」とお墨付きを与えていた。長嶋氏の指導を受けた中では、長野が代打で結果を出し、丸と岡本和が安打を放ったものの、いざフタを開けてみると、わずか5安打の完敗である。

リーグ再開初戦を勝利で飾ることができず、勝率も5割に逆戻り。阿部監督は「とりあえず1試合1試合、全員がヒーローになるチャンスがある。60試合くらいになると、また野球かって慣れてきてしまう。慣れたら勝てない。明日も新たにやりたいと思う」と前を向いた。

ミスターの喝に結果で応えることができず、こんな体たらくでは、そのうち来てくれなくなるゾ。

◇ ◇ ◇

巨人の打線の低迷ぶりの原因について、「選手が委縮しているというか、ファーストストライクから積極的に打ちにいけない雰囲気がある」とは球団OB。いったい誰がその雰囲気を醸成しているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、その元凶と言われている人物について詳しく報じている。

© 株式会社日刊現代