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死球による骨折で離脱したベッツ(31)に代わり、1番打者を務めている大谷翔平(29)が打ちまくっている。
打順が2番から1番に繰り上がった日本時間18日のロッキーズ戦からの4試合で計18打数8安打、2本塁打、7打点。「絶好調が続いている」とドジャースのロバーツ監督も目を細める。
大谷はそもそも早打ちだ。少年時代から投手がカウントを取りに来る甘い球を積極的にスイングしてきた。実際、2番が多かった17日までの19本塁打のうち、最多は初球を叩いた5本。19本中、9本は2球目までに仕留めたものだ。1番は相手投手に球数を投げさせるのも重要な役割。それだけに不向きという見方があったものの、そんな声を吹き飛ばすような爆発ぶりだ。
ここまで4試合の計21打席中、初球からスイングしたのは3分の1の7回。初回の打席に限れば、4試合で計16球、相手投手に投げさせている。4試合で放った8安打はそれぞれ6、4、3、3、3、3、5、4球目をとらえたもの。本塁打の2本にしても4球目と3球目を仕留めた。
21日現在、21本塁打はナ・リーグ単独トップ。打率.318は首位のプロファー(パドレス)と3厘差の2位。大谷が1番に入ってからチームは3勝1敗と勝ち越している。
早打ちの大谷がじっくりボールを見極め、1番打者としての役割を果たしながら、なおかつ結果を出していることになる。
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そんな大谷に懸念されるのが「申告敬遠禍」だ。エ軍時代から試合終盤の好機で勝負を避けられるケースが多く、申告敬遠は21年20個(ア・リーグ最多)、22年14個(同3位)、23年21個(同2位)だった。今季はドジャースの強力打線の恩恵もあって、ここまでわずか1個と昨季までと比べて極端に少ないが、状況は「ある出来事」で一変、本塁打王争いにも影響が出かねない雲行きになっている。いったいなぜか。
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