生成系AIの基礎解説 中小企業への普及促進 中経ビジネスセミナー

講演する飯田氏

 中部経済新聞社は20日、名古屋市中村区名駅のウインクあいちでビジネスセミナー「今さら聞けない、生成系AI(人工知能)の基本」を開催した。企業、団体の経営者、本紙読者ら30人が参加した。

 「チャットGPT」など急速に進化する生成AIは、企業の作業効率化、業務改善などでも普及が進んでいる。今回のセミナーは、ことし4月に設立した中小企業AI活用協会(本部名古屋市昭和区小坂町)代表理事の飯田剛弘氏を講師に招き、利用が低い中小企業などを対象に導入促進を図ろうと企画した。

 飯田氏は、デモンストレーションや導入企業の具体的な事例紹介を通じて生成AIの基礎知識や事業への適用方法などを解説。「生成AIの能力は加速し、2029年には人間と同等の知能となり、AIの力で想像を超える未来が待っている」と指摘。そうした中で「中小企業の生成AIの利用率はまだ2割以下。活用することにより、新規事業などの企画提案が迅速にでき、品質向上やコスト低減につながる。ぜひ使いまくってほしい」と話した。

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