【6月22日はストロベリームーン】いつ見られる?紫陽花にやさしい光を注ぐ月の意味とは?

2024年6月22日(土)夜の満月は「ストロベリームーン」です。その名前から甘い香りが漂うピンク色の満月を想像してしまいますが、いつもの満月と変わりません。今回はそんなストローベリームーンの由来や意味、そして見ごろの時間帯についてご紹介します。

ストロベリームーンの由来や意味は?

6月の満月にストロベリームーンと名付けたのは、アメリカの先住民族である、アルゴンキン族、オジブワ族、ダコタ族、ラコタ族、チペワ族、オナイダ族、スー族。彼らにとって6月は野イチゴの収穫シーズンであり、収穫の目処にするために6月の満月をストロベリームーンと呼ぶことにしたのだとか。

ユニークなのは、先住民族の住んでいる場所によって、収穫の最盛期を迎えるベリーの種類が異なるため、6月の満月の呼び名が違うこと。米国南東部のクリーク族は「ブラックベリームーン」、オハイオ州とペンシルベニア州に暮らすショーニー族は「ラズベリームーン」と呼んでいます。

また、ベリー類がほとんど収穫できない地域では別の呼び名も! オクラホマ州からミシシッピ州にかけてのグレートプレーンズ南部に住むチョクトー族は、春の嵐にちなんで「風の強い月」と呼び、アラスカのイヌピアト族とトリンギット族は北部の動物が出産する時期にあたるため、「出産の月」と呼んでいるそうです。

ストロベリームーンが見える時間は?

ストロベリームーンとなる月が満月を迎えるのは2024年6月22日(土)10時08分ごろ。まん丸に輝くその姿を見たいところですが、残念ながらその時間には月が昇っていないため見られません。ストロベリームーンを見る事ができるのは、当日の日没後になりそうです。

また、6月の満月は地平線から低く昇るのが特徴。地平線付近の空気は、層が厚いため、黄色やオレンジ色に見える可能性もあります。

6月中旬から下旬にかけて、太陽系の惑星がそろう

6月中旬から下旬の明け方、東から南東の空には、土星、海王星、木星、火星、天王星、金星、水星がそろいます。夜間にこれらの惑星が地平線の上に昇っていることはほとんどないため、貴重な天体ショーを楽しむ大チャンス!

水星、金星、火星、木星、土星は肉眼でも観察可能ですが、水星は高度が低いため地平線が開けた場所でしか観察できないほか、天王星と海王星は望遠鏡を使わないと観察が難しいでしょう。

また、2024年6月21日(金)は、1年でもっとも夜が短くなる夏至です。日の入り後の西の空には金星が輝いているのが見えます。金星の近くには火星も! 明け方になると、南東の空に土星、東の空に木星が見えます。

ぜひ太陽系の惑星がそろう様子や、惑星と惑星の接近を観察してみてくださいね。

[参考]

Full Moon June 2024 – Strawberry Moon And Alternative Names|Farmers’ Almanac

国立天文台

6月の天体イベント 明け方の空に全惑星が勢ぞろい 月との接近も|ウェザーニュース

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