水卜麻美アナ、ほとばしる「『24時間テレビ』愛全開」涙の謝罪 凄い“我が事”感「違和感の正体と読み間違い」

日本テレビ・水卜麻美アナウンサー(C)ピンズバNEWS

日本テレビの水卜麻美アナウンサー(37)が6月20日、『ZIP!』と『DayDay.』に出演し、8月31日と9月1日に『24時間テレビ』を放送することを発表。同番組を巡る着服問題を涙ながらに謝罪したことがいまだ波紋を広げている――。

これまで『24時間テレビ』は46年間で総額433億64万3146円を集めたが、2023年11月に系列局である日本海テレビの経営戦略局の局長(※懲戒解雇済み)が売上金など総額1118万2575円を着服していたことが発覚。うち264万6020円が『24時間テレビ』に寄せられた寄付金だったことが明らかになり、厳しい批判の声が殺到した。

この件について水卜アナは6月20日の自身がMCを務める情報番組『ZIP!』で、「みなさまからの信頼を裏切ってしまう行為です。あらためて心よりお詫びいたします」と頭を下げ、「みなさまからの寄付金を責任をもって届けるため、外部の弁護士を交えた対策チームとともに再発防止策を作り、今後みなさまに信頼していただけるように努めてまいりたいと思っております」と語った。

視聴者を裏切るような不祥事が起こったことに「本当に申し訳なく思っていますし、心苦しく思っています」とあらためて謝罪し、「でも、だからこそ、みなさまが作ってくれた『24時間テレビ』を私たちは続けたいです。『24時間テレビ』で信頼を取り戻せるよう、必死に考えて伝えてまいりたいと思っています」と説明した。

『24時間テレビ』について「今年、放送していいのか?」と自問自答し続けたというが、水卜アナ自身が能登半島地震の被災地を取材し、支援を待っている人々がいることをあらためて感じたという。そして、今年はテーマに「愛は地球を救うのか?」を掲げ、番組のあり方を問うことになる。

水卜アナは『ZIP!』に続き、『DayDay.』にも生出演。『24時間テレビ』の着服問題をあらためて謝罪し、「大切な寄付金を、責任を持ってお届けするため、再発防止策を講じて、信頼の回復に努めてまいります。こういった中で今年も開催すると決めた『24時間テレビ』について、議論を重ねまして、今年のテーマを決めました」と話した。

■『ZIP!』→『DayDay.』“ハシゴ謝罪”は水卜麻美アナが直訴か

目に涙を浮かべて謝罪と説明をした水卜アナの姿に、

《一介の女子アナに謝罪させて終わらせるつもり? 水卜アナが涙を流してまで謝罪する事では無いだろ? 今回の件に関係した経営陣全てが表に出て誠心誠意謝罪するべきだろ》
《とりあえず社長がでてくるか、番組辞めるかしかないですね》
《確かに謝罪は水卜アナじゃないと思う。最低でも社長と+αで関係会社トップじゃない?》
《以前からこの番組には不信感があったわ…》

と、日本テレビと『24時間テレビ』に対する批判がX(旧ツイッター)に殺到。水卜アナの謝罪&説明は、火に油を注いだと言われても仕方がない事態となってしまった。

芸能プロ関係者は言う。

「水卜アナは日テレの看板アナウンサーですし、6月1日からは管理職“チーフスペシャリスト”に昇進しました。職務として、局を代表して不祥事の謝罪をすることもあるでしょう。ただ、視聴者の論調は“水卜アナに謝らせるな”や“社長をはじめとする上層部が謝るべき”というものがほとんど。そして、水卜アナには多数の同情の声が寄せられています。

ただ、職務として謝罪したはずの水卜アナが涙ながらに、そして本当に自分の事のように『24時間テレビ』への熱い想いを語ったことに“違和感”を抱いた関係者も少なくありませんでした。水卜アナはプロフェッショナルなアナウンサーで、高いレベルで求められる仕事をやり遂げるのですが、あの謝罪にはそれ以上のものがあった……と。

それには当然、理由があります。日テレ全社員にとって『24時間テレビ』は社内が一致団結できる番組として極めて大切な存在。多くの社員が『24時間テレビ』に熱い思いを持っていますが、そのなかでも特に水卜アナは、同番組に対して特別な想いを持っていると言われています。これまで10年もの間、毎年、本当に真剣に同番組に臨んでいて、それこそ全身全霊をかけているほどだと。だからこそ、あれほど想いのこもった、“我が事”としての謝罪と説明になったのではと言われています。つまり、会社から言われて行なったものではない、ということですね」

『ZIP!』に続き、『DayDay.』でも水卜アナが謝罪した理由について、『DayDay.』でMCを務める武田真一(56)はNHKアナウンサーからフリーになった人物で、着服問題には関係なく謝罪する立場ではないという思いから、水卜アナが自ら決断したという報道もある。

■水卜麻美アナは涙の謝罪がどう捉えられると考えていたのか――

今年の『24時間テレビ』の総合司会も水卜アナと羽鳥慎一(53)が担当。このコンビが総合司会を務めるのは11年連続だ。

前出の芸能プロ関係者は続ける。

「日テレの上層部としては他の女子アナにも経験を積んでもらうために『24時間テレビ』の総合司会をやってもらいたいという意向があるそうで、数年前には実際にそういった話も持ち上がったそといいますが、結局、水卜×羽鳥のコンビはずっと変わりませんよね。そして、水卜アナのなかには、できる限り『24時間テレビ』のMCを続けたい、という意向があると言われていますね」

元日本テレビアナウンサーで高い人気を誇った西尾由佳理(46)が2005年から2010年まで6年連続で『24時間テレビ』の総合司会を務めたが、11年連続というのはあまりにも特別なことだろう。さらに水卜アナは2019年の『24時間テレビ』でチャリティーランナーも担当している。

「ただ、日テレとしては、正月の箱根駅伝中継と並ぶ社の一大イベントである『24時間テレビ』を次代のアナウンサー、制作陣に継承していきたいという思いもある。しかし、水卜アナのなかには、同番組だけは特別で、許される限りメインとして関り続けたい、という思いがあるとされる。たしかに、局への圧倒的な貢献度、そして人気面を考えれば、水卜がそう願うなら総合司会は継続となりそうですよね。

ですので、涙ながらの謝罪、『24時間テレビ』を見てもらいたいという説明は、水卜アナの心からの本音で、会社に無理やり謝罪させられたというわけではない、と見られています。

そうして水卜アナは本当に真摯な想いを語ったのでしょうが、ほとんどの視聴者には“水卜アナが尻拭いをさせられた”と見えてしまい、『24時間テレビ』への批判が拡大してしまっていますよね」(前同)

水卜アナが真剣に説明した今年の番組テーマ「愛は地球を救うのか?」に対しても、

《視聴者に不信感を抱かせて「愛は地球を救うのか?」とタイトルを疑問形にしてる意味がわからない》
《いや、愛は地球救えるだろ。愛の規模で救える規模も変わるだけで。託された愛を蔑ろにしたのがお前らだろ。愛に疑問符をつけるな。疑問符をつけられるべきはお前らだ》
《疑問文にして何が変わるの? 着服もバレたんだし、もぅやめてほしい》

と厳しい批判が殺到している。

「今年も『24時間テレビ』を放送することになった経緯を2番組で語った水卜アナですが、水卜アナが涙ながらに謝罪し、説明することがどういう結果、反響を呼ぶか読み間違ったのでは、という声もありますね。水卜アナのなかで特別で、日テレアナウンサー人生をかけてきた大切な番組に、今まで以上に冷ややかな目が向けられてしまっているわけですからね。

そこには複雑な思いがあると思われますが、一方で水卜アナには同情の声が多数寄せられ、今後、放送が近づき、本番を迎えれば彼女には応援の声が寄せられる展開になるでしょう。おそらく、逆風は止まないまま放送に至ることになりそうな今年の『24時間テレビ』。水卜アナはそこでどんな振る舞いを見せてくれるのか……」(同)

水卜アナの涙の謝罪でさらなる批判を招いてしまった『24時間テレビ』。着服問題で存在意義が問われるなか、放送まであと2か月――果たしてどのような放送内容になるのだろうか。

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