犬がシニア期に入る前にしてあげたい3つのこと 愛犬が元気なうちに思い出をたくさん作ろう

犬のシニア期はいつから始まる?

犬の平均寿命は体格によっても異なりますが、一般的に13~14歳程度です。そして、犬のシニア期は平均的に7~8歳頃から始まり、人間で言えば45~55歳くらいと考えられています。

平均寿命が年々伸びてきていることで、シニア期も長く、認知症や介護の問題も増えてきているのが実情です。

犬がシニア期に入ると、行動や見た目に以下のような変化が見られます。

  • 寝ている時間が増える
  • 散歩で歩く速度が落ちる、遊び時間が短くなる
  • 段差の前で躊躇したり避けたりする
  • 呼びかけへの反応が鈍くなる
  • 被毛に白髪が増える、パサつく

7~8歳というとまだまだ若いイメージがありますが、少しずつ心身に変化があらわれ始めるので、それに気がつけるようにしっかり観察してあげましょう。

犬がシニア期に入る前にしてあげたいこと

では、犬がシニア期に入る前に飼い主として、してあげたいことにはどのようなことが考えられるでしょうか。

1.お出かけや旅行に行く

犬がシニア期に入ると、どうしても体力や筋力が衰えていき、若い頃を同じように動けなくなってしまいます。もちろん、いくつになっても通常の散歩は必要ですが、アウトドアや長時間の外出、旅行などは身体的な負担となってしまう可能性があります。

そのため、ハイキングや水遊び、雪遊びなどの体を使う遊びは、体力が十分な若いうちにたくさん経験させてあげましょう。

ただし、シニアに入ったからといって、こうした遊びができなくなるわけではありません。何歳になっても、愛犬の体力に合わせた遊び方を模索してあげてください。

また、色々な場所に行って多くの経験をさせることは、脳にとってもいい刺激になります。シニア期の認知症予防のためにも、ぜひ愛犬とたくさんお出かけしてくださいね。

2.ボディケアや洋服に慣らしておく

犬も人間も若いうちは、身体的なトラブルも少なく、何かあっても大きな問題にはならないことが多いでしょう。しかし、シニアになると皮膚や口内を含めて、体の様々なところに異常があらわれることが増えてきます。

そのため、日頃からこまめに全身のチェックをしたり、メンテナンスをしたりすることが大切なので、若い頃からボディケアされることに慣らしておきましょう。

また、若いうちは洋服を着る必要がなくても、年齢を重ねると病気や怪我によって包帯やエリザベスカラーなどをつける機会も増えます。また、介護のために全身を覆うハーネスやおむつが必要になることもあります。

シニアになってから慣れないことを強いられることは大きなストレスとなり、心身に悪影響を及ぼします。そのため、若いうちから様々なことに慣らしておくように心がけてください。

3.ハンドサインを教えておく

愛犬とのコミュニケーションをとるとき、名前を呼んだり言葉で指示をしたりと話しかけることが多いと思います。

しかし、犬は年齢を重ねるとまずはじめに聴力が衰えてくることが多く、飼い主さんの呼びかけなどに反応できなくなることがあります。そのため、言葉での指示やコミュニケーションだけに頼っていると、シニア期に入ってからうまく関われなくなってしまうことがあるのです。

愛犬がシニアになって耳が聞こえなくなったとき、犬の不安感を減らしたりスムーズにコミュニケーションをとったりするために、ハンドサインを教えておくといいでしょう。

ハンドサインは、その名の通り「手でおこなう合図」。「おすわり」や「おいで」「見て」など様々なことを教えられるので、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

今回は、犬がシニア期に入る前にしてあげたいことについて解説しました。

犬がシニア期に入ると、心身に様々な変化が見られます。そのため、犬や飼い主さんが思ったような行動や活動ができなくなってしまうことも少なくありません。

愛犬とシニア期を楽しく過ごすために、衰えが見た目や行動にあらわれる前に、思い出づくりをしたり様々なことに慣らしておいたりすることをおすすめします。

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