女子バスケ日本は「世界で最もユニーク」 2連敗した世界3位豪州の主軸が称賛「とても賢かった」

オーストラリア代表と対戦した女子バスケ日本代表【写真:Getty Images】

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女子バスケットボールの世界ランク9位・日本代表は21日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同3位オーストラリア代表に95-87で2連勝した。20日の初戦に続き、パリ五輪を見据えた一戦。米女子プロバスケットボール(WNBA)でのプレー経験もある豪州代表の35歳が日本の強みや印象に残った選手を教えてくれた。

高さがなくても戦えることを改めて示した。平均身長182.3センチの豪州に対し、日本は174.4センチ。総リバウンド数は9本少ない27だったが、華麗なパス回しから3ポイントシュート(3P)を量産。39本中17本を沈め、43.9%の高い成功率をマークした。中でも主将の林咲希は8本中5本成功。24分45秒の出場でチーム最多の19得点で2日間のMVPに輝いた。2日間の3Pは計10本、成功率は55.6%だ。

2013年の代表デビューから豪州を牽引する35歳カイラ・ジョージは「日本はエクセレントなチームだった」と舌を巻いた。16年リオ五輪、21年東京五輪にも出場。WNBAで5年プレーし、23年にはラスベガス・エイシズで優勝した。「日本のプレースタイルはおそらく世界で最もユニークなチームだと思う」と説明し、こう称えた。

「彼女たちはプレーの仕方において非常に規律正しく、とても賢かった。サイズの小さなチームとして、ボールをとても上手く動かし、特に攻撃面で本当に強いアクションを見せていた。守備でもやりたいことをやらせないようにしていた。日本は素晴らしいシューティングと非常に高いシュート成功率でとても有名。非常に強いチームで、五輪でも素晴らしいプレーをするでしょうね」

特に印象に残った選手としては「27番ね」と林を挙げた。「エクセレントな選手で、エクセレントなシューター。日本にはたくさん卓越した素晴らしいシューターがいると思ったけど、彼女のシューティングには特に感銘を受けたわ」と絶賛。さらに第4クォーター残り3分59秒で山本麻衣が決めたディープスリーにも「あれは本当に凄かったわ」と目を丸くした。

ジョージは23分15秒の出場で13得点、5リバウンド、3アシスト。豪州はWNBA選手7人が不在でベストメンバーではなかったが、独特なスタイルの日本との強化試合は大きな収穫になったという。「五輪の準備として本当に素晴らしいものだった。明日帰国して、五輪に向けた準備を続けるわ」。グループは別だが、決勝トーナメントで日本の前に立ちはだかるかもしれない。

THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku

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