カラオケボックスからスター誕生も?“バーチャルキャラ”で歌って撮れるサービスが開始…動画投稿もOK!楽しみ方を聞いた

動画サイトへ簡単に投稿ができる今、誰もがスターになれる可能性を秘めているように思う。

ある時、妹がVTuberのライブで盛り上がっていた。筆者も映像を見ていたのだが「なるほど、自分の顔を出さなくてもキャラクターが歌って踊ってくれる時代なのか!」と思わず感心した。

顔を出さなくていいなら試しに歌って動画投稿してみたいな、自分が作ったキャラクターが動いてくれたら…、なんてことを夢に見るかもしれない。ただ、全くの素人はいきなりバーチャルキャラクターで録画する知識など当然持ち合わせていないはず。

何を準備すればいいか分からないけれど一歩踏み出してみたい人に、こんなサービスはいかがだろうか?

それが、カラオケまねきねこで7月1日から始まる、バーチャルキャラクターになって歌って撮れるカラオケサービス「ONEREC VK」だ。

バーチャルキャラクターで歌を録画

ONEREC VKとは、17000以上の楽曲をバーチャルキャラクターで歌うことができるサービス。カラオケまねきねこを運営する株式会社コシダカは、2023年11月に秋葉原電気街口店でトライアルを実施していて、今回が正式提供となる。

株式会社NTT QONOQの特別な技術を用いて、1つのWEBカメラから全身と表情の動きをキャプチャーし、バーチャルキャラクターとして出力。さらにマイクとiPad(カラオケ音源)から取得した音を合成させ、一つの映像として出力するという。

また録画作業を行うと発行されるQRコードを読み込むことで、映像を持ち帰ることが可能だ。収録した映像は動画投稿サイトなどで公開することができる(※ただし、JASRACと包括契約されているサービスに限る)。

ちなみにカラオケまねきねこでは、2021年3月からプロクオリティの設備で「誰でも」「手ぶらで」「簡単に」撮影・収録できる、“ONEREC”という動画撮影特化型ルームがある。

これまでのONERECは、あくまで実写の歌ってみた動画に特化していたもの。3台の一眼レフカメラより映像、マイクとiPad(カラオケ音源)から音を取得し、その2つをPC上で合成させ、一つの映像として出力する仕組みだ。

専門的な知識は不要

リリースによると、ONEREC VKはコシダカとNTT QONOQが進めているバーチャルキャラクター市場の発展に向けた協同事業の一環だというが、実写ではない、バーチャルキャラクターでのサービスに期待しているのはどのようなことなのだろうか?

ONEREC VKの楽しみ方も含めて、コシダカの担当者に聞いてみた。

――そもそもとして、モーションキャプチャーや音響に関する専門的な知識は必要になる?

モーションキャプチャーの知識は不要ですが、音響の知識は多少あるとスムーズに操作できます。専門的なレベルまでは不要です。

――自分好みのバーチャルキャラクターで歌うことができるの?

サンプルキャラクターは3人です。VRoid hub(3Dキャラクターのための投稿・共有プラットフォーム)連携が可能なため、ご自身のアカウントでログインするとVRoid hubへ登録しているアバターをご利用することが可能です。

――昨年のトライアル実施ではどんな反響があった?

普段からバーチャルキャラクターを使っている方が多く遊びに来ていただけましたね。ご利用アンケートにはたくさんの気づきをご教授いただいたので、システム開発へ参考にさせていただきました。

新たな活動の場になることを期待

――利用客にはどのように楽しんでほしい?

表現の場として活用いただきたいですね。ONERECやONEREC VKにて作成した動画をYouTube等に投稿いただくとうれしいです。

ONEREC VKにおいてはご自身で作成したキャラクターも持ち込むことができるので、色んなキャラクターの映像を作っていただきたいです。

――ONEREC VKに期待することを教えて。

「顔は出したくないが歌の発信をしたい」「自分のキャラクターのこんな姿を映像にしたい」というような要望にも応えられるようになりました。

今後としては、ONERECでの活動によって有名になる方が出てくるととてもうれしいですね。バーチャルアーティストの新たな活動の場となることも期待しています。

今回サービスが提供されるのは「渋谷本店」「秋葉原電気街口店」にそれぞれ1部屋。担当者は、埋まってしまう可能性があることから予約での利用をおすすめしていた。

なお、ONEREC VKは今後全国へ展開予定だという。もしかすると身近なカラオケルームから、アーティストとして活躍するスターが誕生するかもしれない。

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