税理士事務所の家宅捜索から3カ月…53歳“ニセ税理士”の男逮捕 登録抹消中に多数顧客から1年で4000万円荒稼ぎか さいたま市

さいたま市・大宮区で2024年3月、税理士登録がないのに違法に業務を行っていた会計事務所に家宅捜索が入った。それから3カ月後の6月20日午前、税理士登録を抹消されていたにも関わらず税理士業務を行っていた疑いで53歳の男が逮捕された。容疑者の男は、“ニセ税理士”として、多額の顧問料など1年間で4000万円を荒稼ぎしていたとみられている。

笑いながら家宅捜索を受けていた男を3カ月後に逮捕

さいたま市・大宮区で3月、税理士登録がないのに違法に業務を行っていたという会計事務所に捜査員の家宅捜索が入った。

家宅捜索を受ける際、1人の男が柱に寄りかかりながら捜査員を指さすような仕草を見せ、余裕ある表情を見せていた。

その家宅捜索から3カ月後の20日午前、男は大宮西警察署に連行された。捜査された時とは打って変わって少し緊張した様子だ。

逮捕された男は山崎裕介容疑者(53)。税理士登録を抹消されていたにも関わらず、“税理士”業務を行っていた疑いだ。

山崎容疑者は、“ニセ税理士”として、およそ1年間で4000万円を荒稼ぎしていたとみられ、無登録にも関わらず、約130の法人と75人の個人の顧客がいたという。

山崎容疑者を知る近隣住民は、「(山崎容疑者は)金持ちだと思うよ。最初は車なかったんだよ、始める頃の10年前は」と話す。

懲戒処分受けるも…無登録隠し顧客を増やす

かつては税理士だった山崎容疑者は2度の懲戒処分を受け、約3年前に登録を抹消されていたが、その後も税理士の登録を失ったことを隠したまま、顧客を増やしていた。

山崎容疑者は、顧問料として最大3万円、確定申告などの税務書類1件で最大15万円を得ていたとみられている。

警察の調べに対し、山崎容疑者は「弁護士が来るまで話しません」と認否を留保している。
(「イット!」 6月20日放送より)

© FNNプライムオンライン