井上尚弥 指名試合〝拒否〟を海外メディアが疑問視「アフマダリエフを警戒しているのか」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)側のマッチメークに海外メディアが苦言を呈した。

WBAは井上サイドに対し、同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(29=ウズベキスタン)との指名試合を指示。実現しない場合はベルト剥奪となる中、井上の共同プロモーターでトップランク社のボブ・アラム最高経営責任者(CEO)は「無名のボクサー」と拒否する考えで次戦に元IBF同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)戦を検討中だ。しかし、これにアフマダリエフをサポートするマッチルームのエディ・ハーン代表は「この階級で井上と試合ができるのはアフマダリエフだけだ」とし、ドヘニー戦については「ミスマッチだ」と激怒し、波紋が広がっている。

そんな中、専門メディア「PhilBoxing」は「アフマダリエフとの義務的な防衛戦が優先されることに何の問題があるんだろうか」とし「ドへニーは義務的な防衛の順番(WBO同級2位)に入っていない。すでに4敗しており、37歳と高齢で全盛期を過ぎてる。ドヘニーに注目が集まるのは理解しがたい」と報じた。

その上で「井上が王座剥奪の危険を冒してまでちゅうちょする理由として考えられるのは、防衛戦でWBAに指示されたくないか、アフマダリエフを警戒しているかのどちらかだ」と解説。世界が注目する中で、モンスターのマッチメークを疑問視していた。

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