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葉の一部を白く染め、半分化粧したように見えるハンゲショウ(ドクダミ科)が、和歌山県田辺市上秋津の遊休地で見頃を迎えた。
遊休地は、近くに住む中田和代さん(76)が管理している。もともとは中田さんの実家が所有するミカン畑だったが、長く耕作していなかった。2年前、約30平方メートルの湿地に自生しているハンゲショウを見つけてから大切に育てている。
中田さんは、知人らの協力で草木を伐採して新たに植物を植えたり、芝生の広場や小屋を整備したりしている。いまは挿し木したアジサイも見頃。今年初めて、ホタルが光を放って飛び交うのを見たという。「ここを通る人の憩いの場になれば。景色を楽しんでくれたらうれしい」と話す。
ハンゲショウは6~8月、茎の先端に小さな白い花穂をつけ、近くの葉が白くなって虫を誘うとされる。夏至から11日目の半夏生の頃(7月初旬)に葉が白くなることも、その名の由来になっている。