10年ぶりの125cc復活、KTMのエンデューロ「EXCシリーズ」2025年モデルを発表

KTM EXCシリーズの2025年モデル

6月20日、KTMがエンデューロバイク「EXCシリーズ」の2025年モデル・ラインアップを発表した。新モデルは、30年以上にわたるレース経験と最先端技術を融合させたもので、エンデューロ競技における優位性をさらに強化することを目指している。

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2025年のKTM EXC 2ストロークラインアップは「KTM125 XC-W」、「KTM150 EXC」、「KTM250 EXC」、「KTM300 EXC」の4モデル。4ストロークモデルは変更なく、「KTM250 EXC-F」、「KTM350 EXC-F」、「KTM450 EXC-F」、「KTM500 EXC-F」となっている。

2024年に95%にもおよぶ大幅な改良が行われた後、2025年モデルではさらに進化が続く。大きな注目ポイントはオレンジを基調とした新しいデザインで、これまでの1990年代風の紫色のアクセントがシルバーグレーのグラフィックに置き換えられている。シートはオレンジ色を踏襲し、高グリップのシートカバーとテクスチャー付きのグリップストリップがアクセントとなっている。

サスペンションはWP XPLOR PDSショックの新設定により、圧力バランスが改善され、フルード・キャビテーションのリスクが低減された。スイングアームも更新され、チェーンガイドの耐久性が向上している。フレームには新しい燃料タンクロールが追加され、タンクがよりしっかりと固定されるようになった。

2025年モデルの最大のニュースは、125ccのKTMエンデューロモデルの10年ぶりの復活だ。「KTM125 XC-W」は、2016年以来のヨーロッパモデルとして、125ccジュニアエンデューロカテゴリーでの覇権を目指す。同モデルは「KTM125 SX」のエンジンを使用し、「KTM150 EXC」のエンデューロトランスミッションとステーターコンポーネントを組み合わせている。その他の2ストロークモデルとは異なり、追加のオイルタンクを持たないプレミックスモデルだ。

新しい2025年モデルは、オーストリアの生産ラインから6月に出荷され、7月からKTMの正規ディーラーで購入可能となる。

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