デスクトップオーディオにCD再生を簡単追加、SHANLING「EC Smart」。EDIFIERが平面磁界型TWS

by 山崎健太郎

22日開幕した「OTOTEN2024」。会期は23日までで、場所は東京国際フォーラム。入場は無料だが事前登録制。ここではmusinとEDIFIERブースをレポートする。

musin

musinブースでは、米Linkplay TechnologyのWiiMブランドの製品や、中国SHANLINGのモデルを多数展示している。

左がWiiM Ultra

レコードプレーヤーと組み合わせて訴求していたのは「WiiM Ultra」。WiiMのフラッグシップ・ミュージック・ストリーマーで、3.5型のフルカラータッチスクリーンを搭載。ハイレゾ音楽のストリーミング機能や、マルチルームオーディオ構築技術、スマートホーム連携機能を搭載。ヘッドフォンアンプとして使うこともできる。

WiiM Ampを使い、SHANLINGのスピーカー「JET1」を鳴らしているところ

「WiiM Amp」は、ネットワークストリーマーにスピーカー用の2chアンプを内蔵した製品。ブックシェルフスピーカーなどを接続する事で、手軽にネットワークオーディオ環境を構築できる。筐体部にはアルミニウムシェルを採用。コンパクトで設置場所を選ばないのも特徴だ。

SHANLINGの「SCD1.3」

SHANLINGの「SCD1.3」は、Bluetoothレシーバー、DLNA/AirPlay、USB-DACなどの幅広い機能を備えたプレーヤー。MediaTek ME1389EEプレーヤーシステムと、三洋電機製HD870ピックアップレーザーを搭載したトレイ型ドライブを採用。SACDのスムーズな読み込みと、エラーフリーな再生を実現したという。DACには、AKMのAK4499EX + AK4191を採用している。

EC Smart

今後の発売を予定している参考展示モデルSHANLING「EC Smart」は、スタイリッシュなCDプレーヤー。本体を縦置きでき、レーベル面を見せながらCDが回転する。ユニークなのは、USB-CコネクタからのUSB電源で動作する事。AC充電機やモバイルバッテリー、PCのUSBポートやテレビのUSBポートなどからの電力供給で動作するという。

CDの前にあるバー状のものを横に倒すと再生停止、縦に戻すと再生される
USB-Cで給電できる

側面にはイヤフォン出力も搭載。また、縦置き用のスタンドを外して、平置きで使うことも可能。アクティブスピーカーなどと組み合わせ、コンパクトなCD再生環境を構築できる。

側面にイヤフォン出力
写真ではスタンドを外していないが、外して平置きもできる

EDIFIER

STAX SPIRIT S5

EDIFIER INTERNATIONALのブースでは、6月30日に発売予定の平面磁界型ドライバー搭載ワイヤレスヘッドフォン「STAX SPIRIT S5」が注目を集めている。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は69,880円前後。

STAX SPIRIT S3で初搭載した独自開発の平面磁界型ドライバー「EqualMass」を改良。サイズは89×70mm。ポリマーフィルムに精密な銀メッキとレーザー加工を施した基板は2μmと薄く、優れたトランジェントレスポンスを発揮。新開発の技術により等間隔の配線を実現し、磁界中の有効導体長を調整。振動板の質量を単位面積当たり均等に分散させることで、振動板の分割振動を大幅に低減。音の歪みを抑えた。

新規導入した「対称サスペンション設計」により振動版の動きを高度にバランスさせることで、全帯域にわたり原音に忠実な再生を実現してている。

BluetoothのコーデックはSBC、AAC、aptX、aptXHD、aptX Adaptive(96kHz/24bit対応)、aptX Losslessに加え、LDAC、LHDCにも対応。Qualcommの「SnapDragon Sound」にも準拠している。

Bluetooth接続のほか、付属の3.5mm AUXケーブル、またはUSB-Cケーブルを利用した2系統の有線接続にも対応。USB接続時は最大96kHz/24bitの再生ができる。

STAX SPIRIT S10

さらに、開発中の姉妹機「STAX SPIRIT S10」も参考展示。発売日や価格は未定だが、「ハード的にはもうほぼ完成しており、あとはファームウェアのアップデート」とのこと。近いうちに登場しそうだ。

こちらも平面磁界型ドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤフォンで、独自開発の平面磁界型ドライバー「EqualMass」が全帯域を担うシングルドライバー構成を採用。

きめ細やかなサウンドを完全ワイヤレスのサイズ感で実現できるのが特徴。aptX LosslessやLDACなど高音質コーデックに対応予定で、ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング機能も備えている。

平面磁界型ドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤフォン

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