【庭球(女子)】課題の残る結果に/早慶対抗庭球試合

2日間にわたって行われた早慶対校試合庭球試合。全国に返り咲きたい慶大は、早大を前にシングルス・大橋麗美華(総4・光明学園相模原)の1勝に終わり1-6で敗戦。課題が残る結果となったが、夏以降に向けて大きな収穫になったとも言えるだろう。

第111回早慶対抗庭球試合

6月15日(土)・16日(日)@慶應義塾大学 蝮谷テニスコート

♢試合結果♢

慶大 1{D0−2、S1ー4}6 早大

D1	●大橋麗美華(総3・光明学園相模原)・中島玲亜(総3・岡山学芸館)	0{0-6,4-6}2	〇齋藤優寧・金子さら紗D2	●西飛奈(環3・白鵬女子)・田島楓(環1・相生学院)	1{3-6,6-3,1-6}2	〇田邑来未・小高未織S1	〇大橋麗美華	2{6-3,6-1}0	●宮田萌芳S2	●中島玲亜	1{7-5,1-6,3-6}2	〇田邑来未S3	●西飛奈(環3・白鵬女子)	0{2-6,2-6}2	〇齋藤優寧S4	●渡邊多笑(総2・岡山学芸館)	0{4-6,1-6}2	〇金子さら紗S5	●菅原悠(文2・慶應女子)	0{3-6,4-6}2	〇小高未織

♢ダブルス♢

D2	●西飛奈(環3・白鵬女子)・田島楓(環1・相生学院)	1{3-6,6-3,1-6}2	〇田邑来未・小高未織

早大のサーブで始まった第1セット、空いたところを上手く突く鋭いショットを決められ、先制点を含む3連続得点を許すが、その後は相手のミスが3回連続で出るラッキーな展開となり早速デュースに持ち込む。サーブレシーブ後のショットを上手く打ち返すことができず、数回に渡るデュースの末、第1ゲームを落としてしまう。しかし第2ゲームは角度のついたショットで相手のミスを誘い慶大が獲得。その後は1ゲームを追いかける展開が続いたが、第6ゲームに初めてブレイクを許すとそのまま流れは早大に。3-6で第1セットを落とす。続く第2セットは一度はブレイクされるものの慶大は2度ブレイクを返し、1ブレイクアップのまま試合を進め第2セットを奪取。粘り強いレシーブ力を見せ、イーブンに持ち込んだ。そして第3セット、第2ゲームは獲得したもののミスが目立ち、2ブレイクダウンのまま勢いを取り戻すことはできず1-6で第3セットを落とし悔しい結果となった。

D1	●大橋麗美華(総3・光明学園相模原)・中島玲亜(総3・岡山学芸館)	0{0-6,4-6}2	〇齋藤優寧・金子さら紗

大橋のサーブから始まった第1セットは早大のサーブレシーブがベースラインをオーバーしたことにより先制点を獲得。連続して好サーブを見せ得点するものの、早大の粘り強いラリー力、そして重なったミスによりブレイクされ第1ゲームを落とし、そのまま流れは早大のまま1ゲームを取ることも許されず0-6で第1セットを落とした。第2セットは第1ゲームは落としたものの、第2ゲームでは広角に伸びる鋭いスマッシュが冴え渡り、この試合初となる1ゲームを獲得。その後も2ゲーム差を追いかける展開となり4ゲームまで取ったが及ばず、第2セットを4-6で落とし、この試合を終えた。

♢シングルス♢

S5	●菅原悠(文2・慶應女子)	0{3-6,4-6}2	〇小高未織

試合開始直後ブレイクを奪って優位に立った菅原だったが、少しずつ相手にペースを奪われ、第1セットは奪われる。第2セットも序盤調子が上がり、セット数1-1での長いデュースを制した菅 菅原だったが、またもや早大に調子を上げられ、2ブレイクダウンに追い詰められるも、意地でブレイクを返し、2ゲームを連続で奪った菅原だったが追いつくことはできず、ストレートで敗退し、女子の敗退が決定した。

くらいつく菅原
S4	●渡邊多笑(総2・岡山学芸館)	0{4-6,1-6}2	〇金子さら紗

第1セット序盤から早大に流れを掴まれる渡辺。強敵を前にブレイクを重ねられるも、フットワークを活かし、ゲームを奪う。しかし追いつくことができず、第1セットは奪われてしまう。続く第2セットは第1セットよりもミスが多くなってしまい、相手に追いつくことができず、2ブレイクダウンのままセット数1-6で奪われ、ストレートで敗北となった。

これからの活躍に期待だ
S3	●西飛奈(環3・白鵬女子)	0{2-6,2-6}2	〇齋藤優寧

敗退は決まったがまだ戦いは終わっていない女子シングルス。西はフットワークを武器とするも、早大の主将を前に自身の武器を生かせずに第1セットは2-6で落とす。第2セット序盤、相手に食らいつき、再び2ゲームを奪った西だったが、その後は相手ペースを崩すことができず、ゲームカウント2-6で奪われ、ストレートで敗退した。

課題の見つかった西
S2	●中島玲亜	1{7-5,1-6,3-6}2	〇田邑来未

中島は序盤から力強いラリー戦を展開。力強いプレーで相手と真っ向から向かい合い一進一退の攻防を繰り広げる。途中ブレイクされるなどピンチもあったが、見事に耐え凌ぎ逆転。セット数7-5で第1セットは奪う。続く第2セットもラリー戦となるが、このセットは常に相手にペーつを掴まれ、得点をつたむことができずに、1-6で落とすこととなった。勝負の第3セットはさらに激しいフットワーク勝負となる。お互い体力を消耗し苦しい戦いとなるがブレイクは許さない。しかし中島も少しずつ相手にペースを掴まれ思うようにてんがとれなくなっていき、3ゲームを連続で取られ、敗退した。

S1	〇大橋麗美華	2{6-3,6-1}0	●宮田萌芳

S1として最後の試合を背負った大橋は序盤から相手を大きく引き離す力強いプレーで攻め続けた。最初のゲームは奪われるもの、そこからは相手を大きく揺さぶり、ブレイクを奪うと、その勢いのまま6-2で第1セットは奪取。続く第2セットではさらに調子を上げ、最初のセットからブレイクを奪う。緩急をつけ、相手を前後に揺さぶりながらも、力強いストレートを放つなど、エースの風格を見せつけ、ゲームカウント6-1でストレート勝利した。

(記事:岡澤侑祐、宇田川志乃、梅木陽咲 写真:岡澤侑祐、塩田隆貴)

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