前祝いはコネチカットの老舗のピザで トム・キム&シェフラーは同じ誕生日

「サリーズ・アピッツァ」とは別のお店のピザですが…こちらクラムピザ。ニューヘイブンのピザはどこを食べてもサクサクした食感(撮影/桂川洋一)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権2日目(21日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6835yd(パー70)

米国北東部コネチカット州のニューヘイブンは、名門イェール大学のほかに“リトルイタリー”、つまりイタリア人街があることでも知られている。一方通行の道路に立ち並ぶピザやパスタの老舗店。なかでも有名なSally’s Apizza(サリーズ・アピッツァ)の扉の前には、平日の昼下がりも行列ができていた。

週の初め、このピザ店を訪れたPGAツアー選手がいた。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーと韓国のトム・キム。テキサス州に住むふたりは普段から仲がいい。6歳の差があるが、誕生日が同じ6月21日という縁だ。

「すごくたくさんピザを食べた。試合期間中は普段そんなことはしないんだけど、誕生日(の直前)だから…。ひとつの恒例行事なんだ」

ニューヘイブンのイタリア料理店(撮影/桂川洋一)

会場のTPCリバーハイランズから南へ50kmを車でひとっ走り。少々バツが悪そうに話したキムだが、初日に「62」、22歳になった大会2日目も5バーディ、ボギーなしの「65」で回ったのだから文句のつけようがない。5月初旬の「ザ・CJカップ バイロン・ネルソン」から8週続けて出場中。エネルギーチャージは成功した。

ニューヘイブンのピザは、薄めの生地にしっかり付いた焦げ目が特徴のひとつ。メニューにはどれもパイとあるがご心配なく。最初からカットされていて、真ん中も、耳の部分も、どこを食べても大抵サクサクで、ナイフとフォークを使わずとも食べられる。

ほとんどの店舗にもあるのが、具材に新鮮な貝を使ったクラムピザ。炭火でガッと焼き上げても、磯の香りがしっかり。たくさん注文して、食べきれなかったら持ち帰るスタイルだから、店内でもらった箱を抱えて帰路に就く人がほとんどだ。

食べきれない分は、箱をもらって持ち帰る(撮影/桂川洋一)

試合は2日目を終えてキムが通算13アンダーで首位を守っただけでなく、28歳になったばかりのシェフラーも3打差5位と好位置にいる。侮れないバースデー・ピザのパワー。…ああ、なんだかとっても薄い記事。仕方ない、ピザだから。(コネチカット州クロムウェル/桂川洋一)

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