一関と台湾 関係強化へ 地域活性化起業人 市、藍珮華さん委嘱

地域活性化起業人に委嘱された藍さん

 台湾企業の誘致促進やインバウンド(訪日外国人旅行者)の増加に向け、一関市は、マツムラコンサルティング(横浜市)に所属する藍珮華さんを地域活性化起業人として委嘱した。これまで日本と台湾の交流事業などに取り組んできた経験を生かし、台湾企業に一関をPRしていくことになり、藍さんは「皆さんの考えを聞きながら、コミュニケーションを取っていきたい」と意欲を示している。

 地域活性化起業人は、自治体が三大都市圏に所属する民間企業などの社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を生かしながら地域の魅力や価値の向上につながる業務に従事してもらうことで地域活性化を図る取り組みで、市としては3人目の委嘱となる。

 藍さんは台湾出身で、アジア最大級の音楽配信会社KKBOXに勤務しコンテンツディレクションとプロモーションを担当した経験を持ち、現在は台湾と日本の企業コンサルティングに携わっている。2023年から一関市が台湾との産業交流を続ける中、藍さんも同市と関わりを持つようになったことを縁に、地域活性化起業人となった。

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