県動物愛護センター 整備候補地決まる 28年度開所へ 旧県営野球場東側駐車場【岩手】

 県と盛岡市は20日、共同設置を目指している「県動物愛護センター(仮称)」について、整備予定地を同市三ツ割の旧県営野球場東側駐車場に決定した、と発表した。2018年の基本構想公表から6年が経過し、ようやく事業が本格的に動きだすことになる。動物の愛護思想普及や保護・譲渡などに取り組む拠点として24年度に基本計画を策定し、28年度中のセンター開所を目指す。

 施設整備に絡んで県と市は18年4月に基本構想を策定。18年度から市動物公園を候補地に検討したが、感染症対策や施設整備に要する費用の増大などについて懸念が生じ20年9月に同公園での整備を断念。滝沢市にある県鳥獣保護センターとの一体的な整備も検討したが感染症対策の面から見送られた。その後、県と盛岡市の未利用地を中心に基本構想上の条件に合う候補地を探していた。

 整備予定地は県有地約5000平方メートル。選定理由には▽野球観戦などで県民に広く知られている場所▽国道沿いに位置し交通アクセスが良い▽盛岡市の指定避難場所となっていたこともあり、災害発生時の動物救護活動場所として適切―を挙げている。

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