八村塁&渡邊雄太のNBA組不在は度外視 敗戦日本の主将・富樫「2人を頼りにしたら前回と同じ」

バスケ男子日本代表の富樫勇樹【写真:Getty Images】

日本生命カップ2024

男子バスケットボールの世界ランク26位・日本代表は22日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同5位のオーストラリア代表に89-90で敗れた。パリ五輪のメンバー選考にも関わる大事な一戦。主将の富樫勇樹、富永啓生らが奮闘したが、力及ばず。富樫はNBA組の不在を言い訳にはしなかった。23日も豪州と対戦する。観衆は6235人。

前半は速攻から途中出場した富永のディープスリーなど、第1クォーター(Q)を27-15でリード。第2Qは連係した守備で対抗したが、47-38に詰め寄られた。61-58で最終第4Qに突入したが、残り7分で66-68と逆転を許す展開。ホーキンソンの体を張ったレイアップで同点に追いついたが、残り29秒で2点差だった。

富永がドライブで倒され、フリースロー2本で再び同点とした。しかし、残り15秒で3Pを決められて86-89。直後に富樫が3Pを打ち返したが、リングに嫌われた。残り3秒でフリースローを決められて万事休す。富樫が意地のディープスリーでブザービーターを決めたが、1点差に留まった。平均身長199.6センチの豪州に対し、日本は192.8センチ。奮闘したが、世界の壁に苦戦する結果となった。

富樫は「何度も豪州代表とはプレーしていてフィジカルが素晴らしい。五輪で一緒にいいプレーをしたいけど、負けるのはよくないのでチームとして勝って明日を終えたい。これからパリに向けて残り1か月チームで必死に戦って準備したい」と切り替えた。

五輪の出場選手枠は12人。28日にはレイカーズの八村塁、NBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太の“NBA組”も合流予定だ。富樫は「合流してくれたら嬉しいし、合流してどういうチームになるか」と期待しつつ、「ただ、NBAの2人を頼りにしていては前回五輪と同じ結果になってしまうので、それ以外の選手がどうステップアップするか」と度外視し、奮起を誓った。

五輪の男子バスケは7月27日に開幕し、日本は開催国のフランス、W杯を制したドイツと同じB組。同組残り1枠には、7月2日からラトビアで開催される最終予選を制したチームが入る。

THE ANSWER編集部

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