トップレベルで活躍するアスリートも模索 現役中から考える「自分の人生の目的」

写真左から、元女子ラグビー選手の長利奈々さん、女子プロサッカー選手の山本麻裕さんと常田菜那さん

プロとして国内外で活躍する女子サッカー選手と、日本一を達成した経験を持つ元女子ラグビー選手が、現役中から考える競技以外の取り組みや思いについて、ラジオ番組で持論を語り合いました。

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WEリーグでプレーする1人、常田菜那選手。大学、なでしこリーグ(社会人)を経て、2023-24シーズンから国内の女子サッカープロリーグに挑戦中のDFは、これまでのキャリアのなかで、「“好き”という気持ちで続けてきて、競技の先を深く考えてこなかった選手が多い」と感じてきたそう。

そういった状況を踏まえて、常田選手は「『競技だけがすべてじゃない』という思考を持つのが、早ければ早いほど、自分の将来に対して深い学びになるし、考え方が大きく変わってくる」「現役中から自分の人生の目的を考えることが大事」という思いを強くしているといいます。

その意見に賛同したのは、幼少期から17年にわたってラグビーを続け、高校やクラブチームで日本一に輝いた経験を持つ、元女子ラグビー選手の長利奈々さん。現役を引退した今はセカンドキャリアで奮闘しますが、「競技以外の“自分の興味”が、絶対にどこかにある」と、現役時代から視野を広げる大切さも痛感しているそうです。

女子プロサッカー選手の山本麻裕選手は、大学在学中に渡欧し、この6月からも再びオランダでのプレーに挑戦するなど、海外での活躍を志すアスリートの1人。「長年スポーツをやっていると、それ(スポーツをやっていること)が当たり前になってくる」と、アスリートの心境を代弁しつつ、「その『当たり前』のなかに違和感や気づきを発見し、『どうしていこう』と頭を使い始めることで、世界が広がる」と、異国で道を切り開いてきたからこそ実感する思いをコメント。きっかけづくりや人とのつながりを意識しながら行動していることも明かしていました。

そのうえで、3人は「自分で行動すれば、何にでもなれるし、どうにでもできると思う」と、アクションを起こす重要性を強調していました。

※ラジオ関西『アスカツ!』2024年6月8日放送回より

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